内容説明
コーヒーの香味を自由自在にコントロール。バッハコーヒー・田口護と科学者で人気ブログ「百珈苑」を主宰する旦部幸博がタッグを組み、「おいしいコーヒーとは何か」を解き明かす渾身のコーヒー論。
目次
第1章 コーヒー豆の基礎知識(コーヒーのおいしさとは;アラビカとロブスタ;コーヒーの栽培;果実と熟成―味と香りの関係;精製―味と香りの関係)
第2章 コーヒーの焙煎(焙煎とは何か;焙煎機について;焙煎とコーヒー豆;焙煎と豆の水分;焙煎のサイエンス;焙煎の理論と応用)
第3章 抽出の科学(抽出方法と味・香り;抽出器具による味・香りの違い;抽出温度による味・香りの違い)
著者等紹介
田口護[タグチマモル]
1938年札幌市生まれ。北海高校から國學院大学に学ぶ。現在日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)の会長
旦部幸博[タンベユキヒロ]
1969年長崎県生まれ。京都大学大学院薬学研究科修了後、博士課程在学中に滋賀医科大学助手へ。現在、同学内講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワダマコト
22
コーヒーと科学の融合。こうやってどんどんコーヒーのことが科学的に判明していけば、それをプログラムして人手と区別がつかないコーヒーメーカーも作れてしまうようになるだろう。店で飲むコーヒーよりも自分でエアロプレスで淹れたほうが美味しいことに気づいたシリコンバレーのエンジニアたちは、もう動き出していて、すでに湯量や湯音調整機能がついた商品を創ってしまったらしい。100万くらいするけど(笑)。でも、そうやって進んでいくんです。今わかるコーヒーの全てをつめこんだ、悪魔のように濃い本だ。2014/10/23
砂糖と塩
10
文体がちょっと上から目線で、強気な印象もありましましたが、一つ一つの内容は、とても理解しやすく書かれていました。素人の自分が数日に分けて読んでも、内容がすんなり頭へ入ってくるほどです。一方で、最も比重の置かれているのが、豆の焙煎についてだったりするので、煎った豆を買ってきて市販のコーヒーメーカーで淹れてるだけの身としては、即座に実践できる部分は、ほとんどありませんでした。単なるコーヒー好きからマニアの域へ踏み出した人、あるいは人に飲ませるための技術を身に付けていきたい人向きの本だったかもしれませんね…。2015/04/01
Yuji Hamano
7
これほどまでにマニアックにコーヒーを科学的に分析している本に出会えた事に感謝。「良いコーヒー」へたどり着くために、コーヒー取り巻く要素(豆の品種、産地、豆の取り出し方、焙煎方式、焙煎加減、挽き方、抽出方式 等々)といった、ありとあらゆる要素の与える影響を、コーヒーの酸味と苦みを踏まえながら非常に分かりやすいチャートを駆使して説明してくれている。重要な考えは繰り返し教えてくれるので、一読して読み終えるころにはコーヒーを語れちゃうようになった気になるw。もちろん実践しながら何度も読み返すべき本だと思うが2014/04/21
くらーく
4
方程式を知っても、活用できなければね。ほら、数学なんか学んだって社会に出て使うこと無いでしょ、と言う人と同じ。 個人で方程式を活用するのは正直無理。検査方法が主観だからなあ。ぜひ、企業でこの方程式を基に、数値化したうまさで売り出して欲しいわ。 自分?1円/gのコーヒー豆でも、十分美味しいと思っていますけど。インスタントコーヒーよりはね。違いの分からないおっさん。だけど、こんな本を読んでみたくなる、ね。2021/08/21
ユウユウ
3
“珈琲の科学と芸術”2023/05/15
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- 和書
- 庶民烈伝 中公文庫