内容説明
複合多民族国家の六百余年のすべて。双頭の鷲の下に展開された栄光と没落の歴史を、気鋭のウィーン史家が、達意の文章で綴る。
目次
第1章 帝国への道
第2章 啓蒙君主(マリア・テレジア―帝国の国母;ヨーゼフ二世―啓蒙君主。または、革命家、人民皇帝、農民の神、貧者の皇帝、哲学者皇帝)
第3章 古典音楽の天才たち(モーツァルト―神が与えた天才;ベートーヴェン―反動の嵐の中で)
第4章 落ちた帝冠
第5章 崩壊の序曲と第一幕
第6章 世紀転換期
第7章 帝国の解体
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
27
          
            オーストリア人であるヒルファーディングの研究者がスピンオフして書いた歴史書。そのせいかまるでメモランダムのよう。一文一文が短く良く言えば簡潔なのだが、書名に『物語』とあるから一層違和感が。一部ほぼ箇条書きの部分もあるし。丁度ユーゴ紛争のさなかに書かれており、関わりもあるのでそのあたりまで視野に入れているのは良いのだが、背骨がはっきりしないので歴史を読んだ気があまりしなかった。意外と面白かったのは、ウィーンの都市再生のあたり。つまりハプスブルクよりオーストリアの社会についての記述がエピソードも含め興味深い。2019/06/08
          
        金吾
23
          
            ハプスブルク家を通じてオーストリアの歴史と文化の概要を知ることができます。いかんせん長い歴史を短切にまとめていますので一つ一つは簡単に書いています。興味の惹かれる部分を探すガイドブックとしてもいいかなと思いました。2024/10/29
          
        俊
17
          
            ハプスブルク家だけでなくオーストリア出身の芸術家や学者にもスポットを当てた歴史の概説書。文体に少し癖がある。社会・文化・芸術など様々な視点で歴史を描いているのが良い。ただ、若干散漫な印象も受けた。2015/10/25
          
        紫
3
          
            1994年初版発行。すでに半世紀以上も昔、東西冷戦の崩壊から間もない時期に出版されたオーストリア史の概説書。厄介な時世に出版が重なったせいか(だからこそ読者の関心が高まって企画が通ったともいえますが)ハプスブルグ王家の約650年間の歴史をダイジェスト的にまとめたものの、駆け足、未整理な印象が強くて、ページ数の割りに読み終えるまでに日数がかかったのであります。芸術、学問、文化の話題に傾きがちなのは少しでも著者の詳しい分野に惹きつけようとのお考えから? 全体に著者の主観が強めなので信頼性はやや不安。星3つ。2022/06/04
          
        takao
2
          
            ふむ2024/05/30
          
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