近代芸術家の表象―マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画

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  • サイズ A5判/ページ数 445,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130802079
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C3070

出版社内容情報

「ポスト・レアリスト」たちの新たなレアリスムの模索を、「芸術家像」という切り口から分析する19世紀フランス絵画史。

内容説明

本研究は、西洋近代美術史の原点とも言うべき第二帝政期のフランス絵画を、従来とは異なる視角から解明しようと意図している。それが「芸術家像」というテーマにほかならない。

目次

第1部 芸術家集団(オマージュとマニフェスト;ファンタン=ラトゥールの「ドラクロワへのオマージュ」(一八六四年)―「ポスト・レアリスト」の集団肖像画 ほか)
第2部 芸術家生活(ボヘミアン芸術家について;ルノワールの「アントニー小母さんの酒場」(一八六六年)田園のボヘミアン生活 ほか)
第3部 肖像画(ルーヴル美術館と画家たちの交友;自画像と友人の肖像 ほか)
第4部 アトリエ(制作と交友の場;バジールの「ラ・コンダミンヌ通りのアトリエ」(一八七〇年)―アトリエの親密さと仲間たちの集い ほか)

著者等紹介

三浦篤[ミウラアツシ]
1957年島根県生まれ。1981年東京大学教養学部卒業。1981‐90年東京大学大学院、パリ第4大学美術考古学研究所にて、西洋美術史を学ぶ。1997年パリ第4大学にて博士号取得。東京大学大学院総合文化研究科教授(超域文化科学)。専門は西洋近代美術史、日仏美術交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ラウリスタ~

4
三浦先生って、あのゾラ訳した人か、あれの誤訳の多さには・・・ごほごほ。さて、1860年代のフランスの芸術家なので、印象派前夜。マネらを中心になにやら動き始める。どうしても印象派を絶対正義とみる美術史観が強いからか、印象派の影に隠れて正当な評価を受けにくい人たちだろう。ファンタン・ラトゥールって、今勉強していることとも関わりが深い画家について、かなり濃い研究をしているよう。ラトゥール研究にとどまらず、1860年代フランス絵画を学ぶ者にとっては、ものすごく勉強になる本。2012/12/08

Yosuke Saito

1
著者がパリ第4大学に提出した博士論文に手を加えて日本語にした本。その該博な内容には学ぶところが多い。2011/12/01

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