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内容説明
群雄割拠の戦国土佐。持ち前の軍略と知謀を研ぎ澄まし、「一領具足」とよばれる新しい兵制を導入して、阿波、讃岐、伊予を含む四国全土を平定。さらには全国統一の野望を抱いた「土佐の出来人」長宗我部元親の生涯を綴った史伝に、『闘鶏絵図』など中短篇小説三篇を併録。元親、信親、盛親を知ることができる格好の書。
目次
第1部 長宗我部元親(長宗我部家の出自;土佐の群雄;四国制覇;秀吉と元親;戸次川の悲劇;元親の死;南学と長宗我部氏;関ヶ原合戦と盛親;長宗我部家の滅亡)
第2部(放鶴絵図;闘鶏絵図;落武者)
著者等紹介
宮地佐一郎[ミヤジサイチロウ]
1924(大正13)年~2005(平成17)年。高知県生まれ。法政大学国文科卒。日本文芸家協会会員。作家、詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベローチェのひととき
14
長宗我部元親についてあまり知らないので、読んでみたいと思いネットで取り寄せた本。2部構成となっており、1部は史実に基いた国親、元親、信親、盛親の4代に跨る内容となっている。2部は3編の小説となっている。元親は長宗我部氏の念願であった四国統一を成し遂げるが、時期遅く、秀吉の傘下にくだることになる。もし小牧長久手の戦いがもう少し長引けば、元親が大阪城を背後から襲い、歴史が変わっていたかも知れない。2024/11/27
北鹿
3
前半は小説では無く、長宗我部氏を中心とした評伝・史伝。史料を中心に淡々と土佐国の歴史をつづっています。かと思いきや所々逸脱しているのは作者の思い入れの強さかと(笑)後半は直木賞候補を含むにもなった3つの短篇。大きな挫折を人生で二度味わった元親の心情を、鶴や闘鶏を通して描いています。闘鶏の話は凄く面白かったです。2012/07/29
BIN
3
裏表紙を読んでから購入した方がよいが、半分以上は元親の史伝で、あとは信親、元親、盛親の3つの短編集。信親のものは無駄にフィクションしている部分もあり正直いまいち。長宗我部元親の小説として読んではいけないので注意。2012/04/23
ゆうへい
2
小説ではなく、史料に基づいたノンフィクションの本です。後半は、短編集になっています。表紙に釣られて買いましたが、期待していただけに残念です。
joudanjanaiwayou
2
多くの史料をきちんと解釈して書かれてはいる。が、読みにくい。読みにくすぎる。接続詞が皆無で、箇条書きで読んでいるような感じ。読み物としてはこれはキツい。素直に司馬遼太郎の夏草の賦をオススメします。2011/12/06