出版社内容情報
移動境界流れ問題を理解するための基礎的な事項から始め,流れ場の解析に必要な格子系の選び方,計算手法の手順,移動境界の様々な取扱い方を各数値計算手法をベースに展開する.また水波,流れと構造物との連成,樹脂成型などの興味深い適用例を示す.
内容説明
われわれの身近に存在している流れ現象の多くは、移動境界を有する流れと考えても過言ではない。河川や海域で見られる流れ、油と水との二層流れ、変形する構造物まわりの空気の流れはその代表的な例である。それらの流れはそれぞれ液体と気体、液体と液体、固体と気体というように2つの物体が接して運動する現象である。このような現象を解明するには、物体どうしの接触面としての界面の運動を考慮して流体の解析を行わなければないない。本書では流れ場に内在する未知境界としての移動境界を有する流れの解析を各数値計算手法(差分法、有限要素法、境界要素法)を基礎として、詳しく解説したものである。
目次
第1章 移動境界流れ問題
第2章 差分法による解析
第3章 有限要素法による解析
第4章 境界要素法による解析