出版社内容情報
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは、ひとりひとりを人として尊重し、人生の最終段階にいたるまでの患者の意思決定を支援するための方法である。米国の模倣ではなく日本の文化的な特徴を踏まえたACP実践のため、豊富な事例をまじえわかりやすくその考え方を示す画期的な新テキスト。
内容説明
ひとりひとりを尊重する医療・ケアのために。アメリカなどを発祥とするACP(アドバンス・ケア・プランニング―将来の医療とケアに関する対話のプロセス)は、日本でもその取り組みが始まっている。しかし、法制度や文化的背景が異なるため、日本社会では必ずしもうまく実践されていない。日本社会に合ったACPの理論的解説と豊富な事例による、よりよいエンドオブライフ実現のための新テキスト。
目次
1 理論編(医療倫理と臨床倫理の基礎;ACPとは;ACPの日米における異同―文化的特徴の相違点と留意点;エンドオブライフ・ケアの倫理;エンドオブライフ・ケアをめぐる法とガイドラインの理解 ほか)
2 実践編(認知症を有する高齢者の場合―食べられなくなった認知症高齢者の意思と長女の意思が異なり困った事例;自ら伝えることの難しい超高齢患者―尊厳が脅かされていると家族が感じた事例;治癒が困難な状態にあるがん患者―家族から本人に予後を伝えないでほしいと希望された事例;気管支拡張症の患者―本人と家族の意向との齟齬が生じ合意を得る支援を必要とした事例;何度も治療で回復する経験をしている心不全患者のACPとは? ほか)
著者等紹介
会田薫子[アイタカオルコ]
東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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