出版社内容情報
「アメリカ体制」と呼ばれた19世紀アメリカの保護主義的経済政策の実態に,州・地域・連邦・大西洋両岸という四つの視角から迫り,国内の単なる地域間分業ではなく,全域での地域間不均衡是正と地域に即した産業・工業の発展が目指されていたことを明らかにする.
目次
南北戦争前のアメリカ経済とアメリカ体制
第1部 アメリカ体制の一基盤―ケンタッキー州の政治経済構造(地域類型「南部」としてのケンタッキー州ブルーグラス地方;ブルーグラス工業と第二合衆国銀行;ブルーグラス工業とラテン・アメリカ通商構想 ほか)
第2部 自由貿易と保護主義の狭間で―奴隷制南部の経済構造(プランテーション商品作物生産間の利害対立―一八二四年関税法案をめぐって;ルイジアナ州でのアメリカ体制受容―砂糖生産の拡大と保護主義への旋回)
第3部 ホイッグ党の経済政策とアメリカ合衆国(ホイッグ党プランター層の保護主義論;中央「州権」主義としてのアメリカ体制―ホイッグ党の経済政策思想)
著者等紹介
平出尚道[ヒライデナオミチ]
1962年東京都生まれ。1985年東北大学経済学部卒業。1990年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、青山学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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