出版社内容情報
地方分権はどのように進められるべきか――地方税、政府間財政移転あるいは地方債といった重要な問題について綿密に分析するとともに,ヨーロッパや東南アジアにおける改革の動向との比較から新たな知見を得ることで,日本の財政システムの具体的な制度設計を提示する.
内容説明
本書の目的は、「21世紀の経済社会において、どのような地方分権化が望ましいのか、そのための財政システムはどうあるべきかを検討し、そのあるべき見取り図を構想する」ことにある。なぜ、わが国では税財源面での分権化は膠着状態に陥っているのだろうか。地方財政がかつてない危機に直面しているのはどうしてか。われわれは何をなすべきか。こうした問いに答えるべく地方分権との関連で日本の財政システムの点検作業を行ない、国際的視野から問題を考え、斬新な分析に基づき具体的な制度設計を提示する。
目次
序章 財政システムと地方分権
1章 地方財政の国際的位置:日本と北欧
2章 税源配分論の展開と日本の地方税
3章 付加価値税配分論と地方消費税
4章 地方交付税の制度設計
5章 地方分権下の財政調整制度
6章 持続可能な地方債制度の将来像
7章 欧州地方自治憲章と分権化の戦略
8章 東南アジアにおける分権改革
著者等紹介
持田信樹[モチダノブキ]
1953年東京に生れる。1977年東京大学経済学部卒業。現在、東京大学大学院経済学研究科教授
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