目次
総論 デジタル人文学的手法を用いたコネクティビティ分析
第1部 コネクティビティ分析におけるデジタル人文学の意義(普通の名士に光を当てる―デジタル人文学と伝記文学研究の未来に向けて;グローバルに共有可能なテキストデータの構築に向けて)
第2部 史料から浮かびあがるコネクティビティ(網の目のなかの人々を描く―女性がつなぐマムルーク朝後期の文民ネットワーク;15世紀の東地中海・紅海・インド洋におけるムスリム商人たち―デジタルテキスト分析の試み;デジタル人文学的ツールの応用による近世ムスリムネットワークの再構築―近世マルタ島におけるムスリム奴隷コミュニティ)
第3部 知識伝達をめぐるコネクティビティ(15世紀マグリブのウラマーのイスナードを可視化する―デジタル人文学によるファフラサ活用の試み;中東、インド、東南アジアのウラマーによる法学の継承と現地化―法学書『御助けくださる方の勝利』の系譜上にある間テキスト性をどうやって実証するか;アラビア半島と東南アジアにおける知識伝達のコネクティビティ―ハドラマウト起源の学識者と血縁・地縁ネットワーク)
第4部 コネクティビティの性質を問う(イスラーム改革思想をめぐる師弟関係の信頼性―カッターニー『ファフラサ』のイスナードを例に;15世紀ウラマーの名目的師弟関係にみる「弱い紐帯の強さ」―RDFを用いた「データベース」としての人名録分析;日本の中東・イスラーム研究者のコネクティビティを可視化する―謝辞から読み解く研究史)
著者等紹介
熊倉和歌子[クマクラワカコ]
慶應義塾大学経済学部教授。お茶の水女子大学大学院人間文化学研究科博士後期課程。博士(人文科学)。中近世エジプト社会経済史・環境史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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