内容説明
一世に呼ばれて赴いた先には、ものすごくド派手で威厳と風格と静寂を纏ったトゥルークの僧侶がいた。実は連邦の上層部でとある大事件が進行しており、惑星トゥルークが深くかかわっているらしい。それでケリー・ジャスミン夫婦と僧侶(とその一行)とのご対面となったわけだ。結局その問題の地へ乗り込むことになった怪獣夫婦だが、トゥルークは、かの「常識外」夫婦すらも仰天する変わったところだった―『天使たちの課外活動』とリンクしつつも「大人」が主役?の新作登場。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
作家。デルフィニアシリーズで小説デビューをはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エンブレムT
101
「タイトルに偽りアリ!?」という、心のツッコミに応えるかのようなあとがきに爆笑しました。とっても楽しみにしていた、久々のケリー&ジャスミンの物語。この1冊は、トゥルークの僧侶の特殊性が際立っているため、あの怪獣夫婦がまともに感じられるというマジック仕様になっておりました。好きなキャラが凄い人扱いされたり褒めちぎられるとニヤニヤ出来るのではありますが、シリーズ読みしてる読者としては「もうその辺は少し削っていいから、物語を進めて欲しいなぁ」とも思いました。ラストページの「ここから先が!」読みたいんですってばw2012/11/28
文庫フリーク@灯れ松明の火
100
かつて「馬鹿の国から馬鹿を広めに来たような見事な馬鹿だわ」とダイアンに言わしめた海賊がいた。ピンポイントでケリーの逆鱗に触れたギリアス。激怒したケリーの凄腕に魅了されまくった私は、秘かにグッドジョブ・ギリアスと呼んでいる。巻末で現われた大馬鹿海賊。なぜ重力波エンジンとショウドライブの両方を搭載しているのか?ダイアンのたらし込みが効かないのはなぜか?疑問は別として、虎の尾ならぬ黒ゴジラの尾を踏みにじった海賊団が、黒赤ゴジラ&ダイアンの激怒を招くのは確実。ぜひともギリアスの時を越える、壮絶に魅力的な→続く2012/07/31
まりもん
66
トゥルークの文化に振り回されるケリーとジャスミン。そしてあのダイアナまでもが困っているなんてトゥルークの文化って。そしてルゥの放った言葉がどんどん僧達を振り回しているようだ。この続きが早く読みたくてしょうがない。2012/07/27
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
63
最近小ネタが続いたので長編になりそうで嬉しいが、怪獣夫婦に加えて天使がいつ絡んでくるのか楽しみ。でも、この直前の短編が本に入っていないのが残念。 それにしても、また海賊の怒りに触れてしまったので、次巻は奴らにとって地獄が待ってるね。2012/08/09
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
43
皆さん書かれているように「???」な部分もありましたが(笑)、まあ怪獣夫婦のダイナミックなやりとりを楽しめました。 ケリーとジャスミンは、惑星トゥルークでの海賊退治を依頼される。 そこに麻薬やら、世間一般の常識が通用しないトゥルーク社会やら、ライジャの両親や兄姉の事情やらが絡んできて…なかなか本題に入らないまま1巻目は終了(笑) ようやくラスト近くで『スカーレット・ウィザード』を思い出させるような展開になってきたので、できれば、次巻以降も天使たちの力を借りない方向で物語を進めていってほしいな〜。2012/07/27
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