出版社内容情報
西欧初期中世の美術は、古代地中海世界の伝統とケルト、ゲルマン、オリエントの躍動的な出会いであった。具象と抽象が織りなす、独創的なキリスト教美術が誕生する。一方、1100年の長きにわたるビザンティン美術は、イコン破壊令という試練を経て、神の表現を極め、壮麗な聖堂や繊細なモザイク、写本装飾に結晶させた。
内容説明
西欧初期中世の美術は、地中海世界の伝統とケルト、ゲルマン、オリエントの躍動的な出会いだった。具象と抽象が織りなす独創的なキリスト教美術が誕生し、古代ローマの遺産は新たな王国に正統性を与えた。一方、千年にわたるビザンティン美術は、イコン破壊令という試練を経て、神の表現を極め、壮麗な聖堂や繊維なモザイク、写本装飾に結晶させた。精緻な構想による聖堂壁画は幾重もの意味を担い、ビザンティン人の精神を今に伝える。
目次
第1部 西欧初期中世の美術(初期キリスト教美術とは何か;西ローマ帝国の崩壊と異民族の躍動;古代復興の理念と現実)
第2部 ビザンティン美術(ビザンティンとは何か;哀しみの美術;イコノクラスム;写本挿絵;聖堂装飾のシステム;ある修道院の物語)
著者等紹介
加藤磨珠枝[カトウマスエ]
1966年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。現在、立教大学文学部教授。専門は西洋初期中世美術史
益田朋幸[マスダトモユキ]
1960年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程退学。テサロニキ大学Ph.D(美術史)。現在、早稲田大学文学学術院教授。専門はビザンティン美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーしぇ
Bevel
銀子