内容説明
沖縄生まれの勇作は、両親の顔を知らずに祖父のもとで育てられた。祖父に教えてもらった空手を頼りに単身ニューヨークに渡り、道場破りを生活の糧とした。そんな勇作だが、情に脆く、女にはめっぽう弱い。帰国後、押し切られるようにして婿養子に入り、妻の勧めで空手道場をオープンする。だが、門下生は集まらず、舞い込んでくるのは商店街の人たちの厄介な相談事ばかりで…。涙と笑いが交錯する市井人情小説の傑作。
著者等紹介
池永陽[イケナガヨウ]
1950年、愛知県豊橋市生まれ。高校を卒業後、グラフィック・デザイナーを経てフリーのコピーライターとして活躍。98年「走るジイサン」で第11回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。一作ごとに情感あふれる表現で良質な物語を紡ぎつづけている。2006年『雲を斬る』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Dai(ダイ)
22
マンガチックな表紙と軽いタッチの文体に騙されそうになるが、内容は割りとシビア。離婚、不倫、死別、経営難、事故による障害と能天気な話ばかりではない。一冊を通してのテーマは闘い、と言うことになろうか。空手家の話なので男対男の闘いはもちろんのこと、男対女、生活全般、人間は誰しも毎日闘いながら生活しているのである。サラリと読めるが分かる人には分かるはず。2015/01/16
roomy
19
ライブラリー本。時間はつぶせたけどすぐに忘れてしまいそうなお話でした。2014/09/29
Pon
3
星42021/02/04
いが栗坊主
3
読了。なんか期待はずれでした。ほのぼの人情、、なんかな、、誰ひとりはっきり道筋がないまま終わってしもた。2014/11/30
OnStack
3
★★ ラストの盛り上がりに欠けるのと、色々と不完全なまま終わった感じで物足りない。作品を通して伝えたい一つがぼんやりしてた。2014/09/11
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- 和書
- おりがみにんじゃ