中公文庫<br> 女人入眼

個数:
電子版価格
¥880
  • 電子版あり

中公文庫
女人入眼

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年09月02日 17時43分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122076457
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

第167回直木賞候補作、待望の文庫化!
「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる、謎多き事件・大姫入内。
その背後にあったのは、国の実権をめぐる女たちの政争。
そしてわかり合えない母娘の悲しい過去だった。


「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」

建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。

内容説明

京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を帝の后にするべく鎌倉へ入る。気鬱の病を抱える大姫と、大きな野望を抱く政子。二人の身辺を探る周子が辿り着いた、母娘の間に横たわる悲しき過去とは?「鎌倉幕府最大の失策」大姫入内の謎に迫る。直木賞候補作。

著者等紹介

永井紗耶子[ナガイサヤコ]
1977年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者を経てフリーランスライターとなり、新聞、雑誌などで幅広く活躍。2010年「絡繰り心中」で小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。20年『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で新田次郎賞、本屋が選ぶ時代小説大賞、22年『木挽町のあだ討ち』で山本周五郎賞、直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

18
源頼朝と北条政子は、一の姫、・大姫の後鳥羽天皇への入内を企てる。故後白河法皇の寵姫・丹後局が動き、彼女の腹心・衛門こと周子が命を受け鎌倉へ下る。時代背景は周知のこと。気鬱の大姫に后が務まるのか?都と鎌倉の違いを日々習得する周子。入内は真に政子の望み。周子が美しく儚い大姫に「入内をお望みではないのですか」と問うと、大姫は「望みなど問うな」と答える。大姫の意思は意味をなさない。大姫が泣くと誰かが罰される。何と生き辛い鎌倉よ。「海の底 奥を深めて 我が思へる 君には逢はむ 年は経ぬとも」大姫の悲しい生涯。2025/08/10

けんけんだ

18
頼朝の娘、大姫を入内させる為に都から鎌倉に遣わされた周子が、中央の政治と鎌倉の政治の間で奮闘する。誰にも心を開かない大姫が周子に理由を語るシーンは圧巻です!北条政子の人物像もなるほどです。2025/05/12

たけはる

8
あらすじに惹かれて購入。読みやすく端正な文体で、さらさらと物語が進んでいきました。ここに描かれる北条政子は、過干渉かつ強権的で毒親チックな女性。対する大姫は、周囲を慮るあまり自分を出せない気弱な娘。歴史に題材をとりながらも、現代でもじゅうぶんありうる母娘の確執が生々しく描かれ、グサグサ突き刺さりました。大姫、せめて浄土で義高と再会できていますように……。主人公周子が、ただ幸氏への恋心ではなく「生き残るために」鎌倉へ戻ってきたというしたたかさも好きでした。2025/06/27

源シタゴウ

7
作者の確かな筆力を感じさせ、最後まで飽きさせない。ただ大姫入内計画という失敗に終わった事件に焦点を当てるのは意欲的であるが、物語の起伏という点では難しかったように思う。 「毒親」について焦点が当てられているようでもあり、頼朝と北条の力関係にも筆が割かれているし、海野氏との恋愛模様にも注目されている。それはそれで面白かったのだが、結局、中盤まで肝心の大姫と衛門の交流はなされず、心を開きつつあるところから、いきなりの結末。唐突感は否めない。「御台所は過たない。他人の責にしてしまうからだ。」が印象に残った2025/07/01

くるぽち

5
読ませる力がある 登場人物の心情の動きがひしひし伝わってきた 大河ドラマ鎌倉殿の13人を見ていたので、出てくる人達がビジュアルでイメージできて、より移入できた 北条政子は過たない 過ちを認めないで誰かのせいにする すごい強い情 大姫にとっては毒母以外の何者でもない でも、誰も諭せない 諦めるしかない せつなかった2025/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22560791
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品