内容説明
欧州大戦の終焉。ドイツ軍は建物を要塞化、幾重もの塹壕で結び地雷原と障害物、埋設戦車で厳重に防備した。ベルリンへ突入したソ連第3親衛戦車軍の戦いを描く。
目次
第1章 作戦準備
第2章 攻勢開始
第3章 バールート~ツォッセン地区の戦い
第4章 ベルリン攻防戦
総括
付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YS-56
5
1945年4月、ベルリン。赤軍から見た神々の黄昏。本書は、歴戦の第3親衛戦車軍の作戦記録です。市街全てを陣地化し、残り少ない戦車と大量のパンツァーファウストで守備を固めるドイツ軍に対して、赤軍は大口径砲の直接照準射撃、ロケット弾の単発発射(M-31、かなりの大威力だったようです。)、各種機関銃で全てを吹き飛ばしつつベルリンを制圧、ドイツを打倒しました。この戦いで得た戦訓は、戦車軍団の市街地への投入は、十分な砲火力の支援の下で可能、と判定されるに至りました。砲は戦場の女王、正にその通りなのでしょう。2011/09/29
a-park
3
攻め込む側から観たベルリン市街戦の記録 / 付録に記載されている、歩兵・工兵・重砲・迫撃砲・戦車・自走砲・対空機関砲・対地ロケット等を組み合わせて編成したソ連軍の市街戦用突撃部隊についての記述がなかなか興味深かった 市街戦において最大限に火力を発揮するにはどうしたらいいのかということのある種の到達点ではないだろうか2012/03/30