中公文庫<br> ショローの女

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中公文庫
ショローの女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122075245
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

新しい生活が始まった。

熊本―東京を行き来するあたしを待つのは、

愛犬(三歳)、植物(八十鉢)、学生たち(数百人)。



ハマる事象、加齢の実状、

一人の寂しさ、そして、自由。

老いの体感をリアルに刻む最新エッセイ。



熱く共感を集めて大好評の

『閉経記』『たそがれてゆく子さん』に続く

〈伊藤比呂美の今〉



週一で早稲田に通勤  こんやくにハマる  熱中症になりかける  鉢植えをどんどん買う  靴が合わない  ズンバに行かない  父の寂しさを思う  食べるのがめんどくさい  入浴剤に凝る  サンディエゴに帰る  オヤジたちに絶望する  『ボヘミアン・ラプソディ』礼讃  高齢者の運転を考える  しょうゆ味に回帰  仔猫を拾う  LINVEがおもしろすぎる  甘くない食パンが食べたい  姿勢が悪い  不安がひたひたと沁みてくる  ロボット掃除機を購入  友人にマスクを送る  空港への道を忘れた  車を買う  びんのふたが開けられない  学生とオンライン飲み会  母のコートを着る  譲渡犬のサイトを見る…………本書のエピソードより

内容説明

カリフォルニアから拠点を移し、新しい生活が始まった。熊本の自宅から週一回早稲田へ通勤、学生たちと向き合う日々は多忙を極める。研究室には寝袋、家に待つのは愛犬と植物八十鉢。そこへ加わる仔猫が二匹。台風、コロナも襲い来て―。加齢の実状、ハマるあれこれ、初めて得た自由と一人の寂しさ。六十代もいよいよ中盤へ。“あたしの今”が熱い共感を集める実体感エッセイ。

目次

皺の手でちぎるこんにゃく盆の入り
もういうなわかっておるわ「暑い」だろう
しみつきのマットレス敷く露の秋
バンビロコウ水面にうつる月の影
晩夏過ぎて顔も体もしぼみけり
身に沁むはWhatsAppかSkypeか
細道をたどりたどりてきのこ粥
くすり湯に入ってぽかぽかあったまる
白和えやほうれんそうが入って春
人は死にヨモギは残る荒野かな
春一番のぼり階段浜松町
絶望の大安売りだいもってけドロボー
ボヘミアンラプソディして桜かな
クレイマーあたしといたいかクレイマー
鍵盤にさわらぬままで春の風
うはははと山笑うわねそうだわね
青梅をもぐ母ありて娘あり
夏野原ゆめゆめ右折はするまじく
梅雨だくやしょうゆの味はママの味
梅雨明けや海を挟んで長電話〔ほか〕

著者等紹介

伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに八〇年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が共感を呼び、人生相談の回答者としても長年の支持を得る。米国・カリフォルニアと熊本を往復しながら活動を続け、介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)などを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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阿部義彦

15
ちくま文庫、河出文庫に次いで三番目によく買う文庫になった中公文庫。なんと天下の『婦人公論』での連載だそうです。私より六歳歳上の詩人でフェミニストでもある伊藤比呂美さん。長く住んだカリフォルニアから、故郷である熊本に帰り、早稲田大学で週一で講義(「文学とジェンダー」と「短詩型文学論」)をする事になりますが、飼い犬(クレイマー雄)が居るため、わざわざその為に週一に飛行機で東京に赴く日々でしたが、コロナ禍で慣れないネットで授業をする事に。老いゆく体との日々。私この本で初めてズンバを知りました。身に染みる事多し。2024/07/20

てつろう

8
初老とは40歳からせめて50歳ではないか? 著者は今69歳で言わば古希、書いた時は数年前とは思うが若作りだからか!? エッセイなので犬や猫の話、熊本に住んで東京の早稲田大学に通う話しなど。ズンバについて書かれているがこれは地域性というよりは同じ地域でも場所や指導者に寄って大きく異なる、一概に地域性で説明するのは決めつけが著しいと違和感を覚えた。2024/12/05

Tomoe soranyan

6
ショローになってもホンロウになってもactiveなのは詩人で伊藤さんならではだからか。週一で熊本東京往復とは…コロナ禍がなければもっと早稲田大での学生とのこととか違っていたのでしょうね。それも読みたかった気がします。 気になるのは動物たちのこと 友人娘さん達がいるから大丈夫だとは思いますが。 ショローだろうが歩きましょう!2024/09/01

siva

3
初めての赤ん坊に神経質に向かい合っていたはるか昔、著者の「良いおっぱい悪いおっぱい」という本を読んで肩の力が抜けた気がしたものだ。「あたし」で始まる自由闊達な文章を読むと懐かしいものに触れる気分。石黒亜矢子氏のイラストもかわいい。2024/10/31

ねこちゃん

3
しみじみよかった。ひろみ先生の心の中が染み入るように伝わり 時に楽しく 時に哀愁があり 時々自虐。凡人の私には表しきれない気持ちを形にしてくれて ひろみ先生と共に心が浄化していくようでした。2024/08/14

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