出版社内容情報
宮脇俊文[ミヤワキトシフミ]
著・文・その他
内容説明
デビュー作『風の歌を聴け』、社会現象にまでなった『ノルウェイの森』。そして最新作『1Q84』など、世界中で読まれ、いまなお新たな読者を獲得しながらトップを走り続ける村上春樹。その魅力とはいったい何か。本書では海外文学との関わりや、作品にちりばめられたキーワードから村上文学が何を伝えようとしているのか、また、作品世界に組み込まれたものを解題していく。全小説完全ガイドも。タフな村上春樹読者から入門者まで楽しめる一冊。
目次
第1部 村上春樹を読み解くキーワード(1Q84をどう読むか;ワンダーランドの歩き方;ミッシング・リンク物語のゆくえ;海外文学との親密な関係)
第2部 村上春樹全小説ガイド(村上春樹全小説/長編小説;村上春樹全小説/短編小説)
著者等紹介
宮脇俊文[ミヤワキトシフミ]
1953年、神戸市生まれ。成蹊大学教授。2007年秋、ミネソタ大学客員教授。日本スコット・フィッツジェラルド協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ロマンチッカーnao
27
著者が村上春樹さんのことを尊敬していて、村上春樹作品を心の底から愛してるのが伝わってきます。解説本はこういうのがいいですね。悪い面を指摘するのでも、その作者、作品への尊敬心がないと読んでいても気分がいいものではありません。1Q84はあれは終わりではない。きっと続きがあるはずとの指摘はその通りにはなってませんが、説得力がありました。1Q84、もう一度よみたくにりました。2020/06/20
有無(ari-nashi)
3
前半は村上春樹の作品にちりばめられたキーワードや、海外文学との関わりなどの解説。後半は2010年までの長編短編のあらすじや解説。年表もついているし、他人の解釈を読むのは好きなので、良いガイドブックでした。2013/12/28
山田
0
村上が小説を書く理由はただ一つ、「個々の魂の尊厳を浮き彫りにし、そこに光を当てること」(p.78) /「それを通過することによって、人の精神の中にあるなにかが深くなるかどうか」(p.107)2014/09/28
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