出版社内容情報
戦争は悪だ。しかし、悪であって、なお正義であり得るのはなぜか。そして、戦争を悪だと告発することがアリバイ証明と自己弁護、他を非難するための手段として利用されるのはなぜか。「道徳問題としての戦争と平和」ほか、ギリシャ哲学の碩学が戦中・戦後の政治的問題を考察した一七篇。文庫オリジナル。
内容説明
戦争は悪だ。しかし、悪であって、なお正義であり得るのはなぜか。そして、戦争を悪だと告発することがアリバイ証明と自己弁護、他を非難するための手段として利用されるのはなぜか。「道徳問題としての戦争と平和」ほか、ギリシャ哲学の碩学が戦中・戦後の政治的問題を考察した一七篇。文庫オリジナル。
目次
1 道徳問題としての戦争と平和(道徳問題としての戦争と平和)
2 古典の世界から(サルディス陥落;ソクラテスの場合―愛国心について;公共国家としてのポリス;自由と独立)
3 政治的関心(理想国家について;自主性の問題;今日の政治的関心)
4 敢えて言う(論争について;責任と無責任との間―「疑わしきは罰せず」ということから;黙秘権について―ひとつの素人論;政治論の問題点―専門科学の限界外にあるもの;愛国心とナショナリズム)
5 政治的関心・続(政治における非合理的要素;戦後二十年の反省―戦前と戦後の連続と相違;保守と革新;革命前夜から戦争前夜へ)
著者等紹介
田中美知太郎[タナカミチタロウ]
1902(明治35)年新潟市生まれ。哲学者、西洋古典学者。西田哲学隆盛の京都帝国大学でギリシャ哲学を専攻。戦前は法政大学などで哲学とギリシャ語を講ずる。空襲で瀕死の大火傷を負うが、奇跡的に恢復し、戦後は京都大学で教壇に立つ。50年に日本西洋古典学会を呉茂一らと創設し、呉の後任で会長を務める。戦後早い時期から保守系論客としても活躍した。85年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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