中公文庫<br> 桜庭一樹と読む倉橋由美子―掌の読書会

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中公文庫
桜庭一樹と読む倉橋由美子―掌の読書会

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122074538
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

六〇年代に登場し、熱い支持と批判を浴びつつ独自の文学世界を創造した倉橋由美子。その多彩な短篇群から、作家・桜庭一樹が厳選し紹介する。「パルタイ」「夏の終り」他初期作品から、「移転」等文庫未収録の後期幻想作品、人気を博した「怪奇童話」シリーズまでを網羅した新たなベストセレクション。〈対談〉桜庭一樹・王谷晶〈解説〉小平麻衣子

内容説明

一九六〇年代に登場し、熱い支持と批判を浴びつつ孤高の文学世界を創造した倉橋由美子。その多彩な短篇群から、桜庭一樹が厳選し紹介する。「パルタイ」他初期作品、「移転」他文庫初収録の後期幻想作品、人気を博した「残酷童話」シリーズ、エッセイまでを網羅した新たなベストセレクション。

著者等紹介

倉橋由美子[クラハシユミコ]
1935年高知県生まれ。日本女子衛生短大を卒業後、明治大学文学部文学科仏文学専攻に入学。1960年、「パルタイ」で明治大学学長賞を受賞し「明治大学新聞」に掲載されたことで注目を集める。61年に女流文学者賞、63年に田村俊子賞、87年に泉鏡花文学賞を受賞。翻訳も多く手がけた。2005年没。06年、明治大学特別功労賞受賞

桜庭一樹[サクラバカズキ]
1971年島根県生まれ。99年「夜空に、満天の星」が第一回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作に選出されデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

19
10代以来の再読となった倉橋由美子。「残酷童話」から「聖少女」「暗い旅」などを面白く読んだ記憶があるのだけど、今回、読んでみて、確かにこれは若い頃に読むのがいちばん良い作家だったんだなと感じた。いまとなってはその美しさや巧みさは認めても、文章や展開の技巧的な感じが鼻につくし、解説でも触れられていた選民的な思想が無理(「夢の中の街」がほんとにキツかった……)だった。けれど昭和の時代にこういう作家がいたという意味での再評価はされるべきだと思う。2024/07/17

阿部義彦

19
最近肩入れしている中公文庫の50周年記念企画の1冊。副題が掌の読書会となってます。桜庭一樹さんが選者となり倉橋由美子さんの作品世界の概要を紹介します。『パルタイ』は姉の本棚で見かけたし、私がトーハンでアルバイトをしてた頃には『大人のための残酷童話』がベストセラーになってました。いつかまとまって読みたいと思ってた作家です。SF風味の『合成美女』多重人格『亜依子たち』観念ゲーム『ある遊戯』そして『パルタイ』などどれも好みでした。あの『砂糖菓子~』の桜庭さんと似て、人間嫌い、デカダンスに溢れ、精巧な彫刻の様。2024/01/02

marumo

18
大人のための残酷童話しか読んだことがないのに、すごく好きっ、かっこいい、くーっ痺れるう…と思っていたのが倉橋由美子です。やはり「人魚の涙」はイカしてます。けれど、こうして初期作品から初めて読んでゆくと何というか思ってたのと違う…。けっこうスカしてますね。学生運動世代のアイコンだったようで、それは何となくわかるかな。「パルタイ」はまさに学生運動のさなかが舞台、徐々に冷めていく女の子の語りは面白かったです。桜庭さんと王谷晶さんの対談が興味深かった。いずれ、サラな気持ちで再読しようかなと思います。2024/02/12

Porco

11
私は『酔郷譚』しか読んだことがなく、デビューの時制柄学生運動に多大な影響が出てたり筒井康隆チックなSFも書いていたりと抽象的な表現が多いにしろジャンルを選ばない作家なことを知って驚いた。女流作家らしい全能感と蠱惑感満載で翻弄する少女に惹かれたりもしたが、何より『バルタイ』の文体や表現が学生が書いたものとはとても思えないほど完成度が高く、出典を見て度肝を抜かれた。2024/02/11

kankoto

4
「夏の終り」は以前読んだことがあって、あの独特の空気感、夏の感じ、主人公の硬質で冷たく、欲望のままに振る舞うあの感じ、初めて読んだ時の衝撃とはまた違った快感を感じる。  星新一などのSF的な話があったり、不条理な「雑人撲滅習慣」があったり。この様な作品を二十代で描いたと思うと驚かされる。でも「夏の終り」などは若くなければ書けなかった作品なのかもしれないなと思ったり。 ブラックユーモアを感じさせる「ある老人の図書館」などエンターテイメントよりの作品もあり、その幅広さは今回この作品集で知った。2024/06/13

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