出版社内容情報
陽気は美徳、陰気は悪徳を信条に九十八歳の天寿を全うした小説家・宇野千代。毎日、机の前に座り、食事を作り、週に一日だけ大好きな麻雀に興じる。八十三歳から最晩年まで、前向きでイキのいい毎日を綴った随筆選集。「私の文章作法」「私の発明料理」も収録。
内容説明
陽気は美徳、陰気は悪徳を信条に九十八歳の天寿を全うした小説家・宇野千代。毎日、机の前に座り、食事を作り、週に一日だけ大好きな麻雀に興じる。八十三歳から最晩年まで、前向きでイキのいい毎日を綴った随筆選集。「私の文章作法」「私の発明料理」も収録。
目次
暮しの中の私(83歳~90歳)(暮しの中の私;私はいつでも忙しい ほか)
愉しい好きなことだけを(90歳~97歳)(よい天気;自慢の種がひとつ減った ほか)
私の文章作法(小説は誰にでも書ける;文章を書くコツ ほか)
私の発明料理
著者等紹介
宇野千代[ウノチヨ]
明治30年(1897)、山口県に生まれ岩国高等女学校卒業後、単身上京。自活のため、記者、筆耕、店員など職を転々とし、芥川龍之介はじめ多くの作家に出会い、文学の道へ。昭和32年(1957)『おはん』により女流文学者賞、野間文芸賞。47年、芸術院賞受賞。平成2年(1990)文化功労者に選ばれた。8年(1996)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たっきー
10
宇野千代さんの明るさ、チャーミングさが伝わってきて、読んでいる間ずっと楽しかった。「生きていくことが上手な人は、何より快活な人」、「陽気は美徳、陰気は罪悪」、「私はしあわせ、昔もいまもこれからも」。2023/05/22
雛
5
懐かしい。本文内に「メリケン粉」メリケン粉ご存じでしょうか?今は小麦粉。が主流なので知らない方がいるかも。このメリケン粉もメークインの芋天ぷらを作る件で出てきたのですが、宇野千代=オリーブオイルで美肌のお婆ちゃん。ってイメージが、実は作家で着物のデザインをされてる方で、麻雀をこよなく愛し…。とイメージから軽く逸脱した「宇野千代」さんをこの1冊で知ることとなりました。文章を書くコツ・気持ちの良い文章…と続きますが、毎日机の前に座り書く。毎日が最大のポイントだと。「私はあなたが好き」この1言確かに伝わる。2025/02/02