出版社内容情報
その粉雪は、ただならぬ恋を連れてくる。
36年前の大雪の日――松井は、自殺を図ろうと山に入った
男を助けるため必死で後を追い、そこで“雪女”に遭遇する。
松井の懸命さに打たれ、命は奪わずに消えた“雪女”――
その事故が縁で出会った君枝と結婚し、平穏に暮らしていた
松井のもとに、まるであの雪女が近くで手招きしているかの
ような不穏な出来事が相次ぐ。
雪女との「私のことを誰かに話したら、お前の命はもらう」
という約束は36年間守りつづけてきたはずだが……!?
表題作『星霊の森』のほか、
30年前に一度きり、許されない関係を持った男女の再会を描く
『星霜の彼方』、軍艦島を舞台に50年前の初恋と事件をたどる
『過去からの星還』の全3篇収録!
いずれも、ずっと昔に置き忘れた“恋”との再会をテーマにした
せつない物語です!
弘兼 憲史[ヒロカネ ケンシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
28
レンタル。キーワード「敬老の日」「軍艦島」「雪女」。夫婦に歴史あり。幸か不幸かは最後の時までは分からない。2019/06/26
ぐうぐう
14
三編が収録された『黄昏流星群』56巻。一編が70ページ足らずの短さだ。その短さを、どの作品も味方にしている。例えば「星霜の彼方」は、たった一夜の不倫を体験した男女が30年後に会うことを約束して別れた、その30年後を描く物語なのだが、長さがあれば、再会後の二人のドラマをああだこうだと盛り上げていくところを、短さゆえに、スパッと切り捨てる。これからというところで断ち切られる、その効果が深い余韻を物語にもたらせるのだ。2019/02/21
レストレード警部
0
人生には何か不思議な事が起こる、と、人生には何か不思議な事が起こってほしい、という予感と希望を感じるお話でした。長く色んな人に読まれてるのがわかります。2019/05/13
かんぞ
0
いい作品だなぁ。2018/02/22
満月-ya
0
★★★☆☆2018/02/03