中公文庫<br> 夜の果てへの旅〈上〉 (新装版)

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中公文庫
夜の果てへの旅〈上〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122071605
  • NDC分類 953
  • Cコード C1197

出版社内容情報

第一次大戦の前線へ志願兵として送り込まれたフランス人の医学生バルダミュ。腐乱死体と汚泥にまみれた戦地で一切の希望を失い、アフリカの植民地、アメリカの工業地帯へと地獄めぐりの放浪へと旅立つ。二十世紀の呪詛を背負った作家セリーヌの、鮮烈な出発点。中上健次らによる座談会「根源での爆発、そして毒」を新たに収録。

内容説明

第一次世界大戦の前線へ志願兵として送り込まれたフランス人医学生バルダミュは、極限状況で一切の理想と希望を失い、現代社会の暗部を放浪し始める。特異な文体と衝撃的な内容で、世界を熱狂と拒絶の渦にたたきこんだ「呪われた作家」の鮮烈な出発点。(全二巻)。

著者等紹介

セリーヌ[セリーヌ] [C´eline,Louis‐Ferdinand]
1894年、パリ西北部の都市クールブヴォワに生まれ、苦学により医師免状を得る。第一次世界大戦から復員後、国連事務局につとめ各国を遍歴。のちにパリの郊外で診療所を開業。1932年、『夜の果てへの旅』で一躍名声を得るが、反資本、反ユダヤ主義の立場から発表した著作により、第二次世界大戦後、亡命先デンマークで投獄される。特赦で帰国するも、不遇と貧困のなか61年に死去

生田耕作[イクタコウサク]
1924(大正13)年京都府生まれ。京都大学文学部仏文科卒。仏文学者。京都大学教授として教鞭をとる傍ら、バタイユ、マンディアルグ、セリーヌなどの紹介につとめるが、編著書の猥褻性をめぐって大学と決別。自ら出版社を設立して孤高の立場を貫く。94(平成6)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

21
世界の問題作とのこと。医学生だった男が戦争に駆り出されて重傷を負い、精神病となり病院に入れられて隔離される。そこを脱走して遍歴する。おんぼろ船でアフリカ・コンゴの奥地の奥地まで流れ着き(この辺はコンラッドの「闇の奥」を想い出させる)そこを脱してアメリカに渡り、文無しの生活を続ける。フォードの工場でチャップリンの世界のような労働者になるも続かず、娼婦のヒモとなり荒れた生活を続ける。2022/05/28

これっと

6
「どうしてこの本を勧めてくださったんですか?」 「あなたはその人(主人公)のように見える」 「えぇ...」 とんでもないことが起こっているのに、まるで何も起こっていないような。緩急がない退屈な文章といえばそうなのかもしれないが、それがスゴみといえばそうなのである。2024/10/11

押さない

3
6/10 口語で言いたい放題あげつらった点が当時としては革新的だった。今読むとひたすら嫌なことから逃げて逃げて逃げまくる青春モラトリアムものの印象2024/01/04

東京湾

3
人間の醜悪さと社会の欺瞞を剥き出しにする、呪詛と悪罵の一大巨篇。戦場から病院へ、病院から植民地へ、植民地から新大陸へ、三つの大陸を跨いで主人公・フェルディナンの光なき旅路は続く。世界文学の暗黒面とも言うべき容赦ない露悪的な文体に圧倒された。貧困層の窮乏は場末の酒場から血みどろの戦場まで世界の隅々に行き渡り、格差の中で横行する搾取や暴力にフェルディナンは直面する。その世界に抗う唯一の術として彼はただ旅を続けるのだ。幾つもの死線を潜り抜け、いつしか彼は人生の闇と同化する。汚辱に満ちた青春の辛辣な叙情は凄絶だ。2022/01/02

ウイロウ

2
「この世は地獄 人間は糞の詰まった袋」と帯にあるが本文には見当たらず。それはまあキャッチコピーだとしても、もっとスカトロな表現をぶちまけてくるかと想像しただけに肩透かしだった。本国ではセリーヌの文体がまず衝撃であったらしく、九十年後のいま邦訳で読んでもそこは解らない。面白かったのはバルダミュがアフリカへ渡航する船中で四面楚歌になるエピソードと、NYで元カノと袂を分かつ際にゲスっぷりを発揮するところ。上巻はセンチメンタルな終わりだったので、下巻では更に人間のどろどろした本性をさらけ出すような展開を期待します2023/05/10

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