出版社内容情報
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席ティンパニ奏者だった著者が、二大巨匠の芸術と人間を論じる。二人の指揮者とは、いわば上司・部下の関係であった著者が、自身の体験にもとづき、その本質に迫った証言の書でもある。そして、カラヤン晩年、一つの時代の終焉を予告し、指揮者とオーケストラの関係について総括する。フルトヴェングラーの指揮の一挙手一投足やカラヤンの閉じた目など、語られるエピソードも数多い。人間観察の書としての魅力も十分である。
(目次)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ヘルベルト・フォン・カラヤン/フルトヴェングラーとカラヤン/ベルリン・フィルハーモニー・オーケストラ/支配人たち/音楽学生たち/危機へ至る道/大危機/その後/ヘルベルト・フォン・カラヤン財団の国際指揮者コンクール/ベルリン・フィルのオーケストラ・アカデミー/即興演奏/私のカラヤン作品
内容説明
フルトヴェングラー、カラヤンという二十世紀を代表する指揮者について、ベルリン・フィル首席ティンパニ奏者として身近に接した著者が、その芸術と人間を論じる。自身の体験にもとづく証言は、指揮者とオーケストラの関係についての洞察と示唆に富む。語られるエピソードも多く、鋭い人間観察の書でもある。
目次
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
ヘルベルト・フォン・カラヤン
フルトヴェングラーとカラヤン
ベルリン・フィルハルモニー・オーケストラ
支配人たち
音楽学生たち
危機へ至る道
大危機
その後
ヘルベルト・フォン・カラヤン財団の国際指揮者コンクール
ベルリン・フィルのオーケストラ・アカデミー
即興演奏
私のカラヤン作品
著者等紹介
テーリヒェン,ヴェルナー[テーリヒェン,ヴェルナー] [Th¨arichen,Werner]
1921年ドイツ、ノイアルデンベルク生まれ。ティンパニ奏者、作曲家。ベルリンの音楽アカデミーで作曲と指揮を学ぶ。ハンブルク国立歌劇場とベルリン国立歌劇場のオーケストラで、ティンパニと打楽器奏者となる。48年から84年まで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に在籍、フルトヴェングラーとカラヤンのもとで、首席ティンパニ奏者、楽団幹事を務めた。作曲家としては、七〇以上の作品を残し、その初演は、チェリビダッケ、ヨッフム、カラヤンらに指揮された。ベルリン芸術大学の指揮科教授、東京藝術大学名誉教授。2008年ベルリンで死去
高辻知義[タカツジトモヨシ]
1937年東京生まれ。59年東京大学文学部独文科卒業。東京大学名誉教授。専攻はドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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May
アリョーシャ