出版社内容情報
日々、国王が少しでも心やすらかにくつろげるようにと忙しく立ち働くポーラに、ウォルが気晴らしの市内見学を進めた。だが、万が一を心配したウォルは、リィにポーラの護衛を頼みこんだ。「王妃」が「愛妾」を護衛するというデルファニアならではの状況だが、リィはその護衛中にある陰謀を嗅ぎつける――。
表題作『ポーラの休日』他、シェラの日常(というにはかなり殺伐観満載だったりするが)の描いた二中篇と短篇を収録。
内容説明
ポーラは魔法街を訪れた。イヴンに飲ませる惚れ薬を買いに行くという、国王や王妃が聞いたら悲鳴をあげそうな目的のために…。シェラはまだ暗いうちから朝食の準備をして、洗濯をし掃除を行ない、刺客の撃退もする。平和な日常の裏で殺伐とした事件が繰り広げられる、いつものコーラル城を描いた外伝。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
21
なぜか中公文庫版が出てこないのでこちらで登録。働きづめのポーラが気分転換に出かけたコーラル市内見物。見るもの見るもの初めての体験に時も忘れ、ウォルからひそかに護衛を依頼されたリィが慣れない『市街戦』に疲労困憊する「ポーラの休日」、珍しくリィが旗色悪い戦場の一夜「王と王妃の新婚事情」、西離宮の普通の1日「シェラの日常」を収録。シェラが丹精した牛肉のシチューは是非食べてみたいものです。本編を読み終えた今となっては、このような形でキャラたちの平和な日々?を見直すのも懐かしく感じます。2020/03/14
緋莢
16
元本は2011年刊行。話の展開は何となく覚えていましたが細かい部分は忘れていることも多く、楽しんで読むことができました。ウォルから休日を貰ったポーラが、ある目的のために魔法街を訪れ、それを陰から護衛するリィとシェラがとんだ騒動に巻き込まれる「ポーラの休日」、〝新婚”にも関わらず、夫婦で賭け事をするウォルとリィを書いた 「王と王妃の新婚事情」、リィの身の回りの世話をするシェラがとんだトラブルに巻き込まれる「シェラの日常」の三編が収録されています(続く 2019/05/12
ミナミナミ
14
デルフィニア戦記外伝2巻。「平穏な日々」といいつつ、その裏側でいろんな小さな(いや小さくはない?)事件が起こり、周囲が右往左往する様子が描かれる。こういうの楽しいし、もっと読みたくなるなぁ2024/08/27
きょん
11
お久しぶりのデルフィニア戦記外伝。相変わらず有能で美形ばかりの面々が活躍してます。2019/04/13
ぎたろう
10
ここ最近,読後ぞわぞわ系の本が続いたので,善良な人ばかり出てくる話が恋しくなっていたところ,タイミング良くデル戦の文庫版最新作を発見。「ポーラの休日」は既読の気がするが内容はほぼ忘れていた。「王と王妃の新婚事情」は,あのときの戦の裏話。「シェラの日常」は,主要キャラ勢ぞろいな上にそれぞれの魅力も全開でお得感あり。話はシンプルだが読後も清々しく,今の自分の気分にまさにピッタリの1冊でした。2019/06/29
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