内容説明
パリ皆殺し作戦、GO!セーヌ川を行く遊覧船に爆弾テロが起きた。フランス諜報部のロックはパリに辿りついた半死の活動家になりすまして、破壊組織に潜入した。謎のグループと黒幕がもくろむ大量殺人の意図は。
感想・レビュー
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bapaksejahtera
11
1968年パリ五月革命翌年の本。当時私は大学一年で、我国の真似っ子達の騒乱の、言わば渦中にあった。相当数が本気で動いていたようだし、いい歳をした若手の教員連中でさえ尻馬に乗った恥ずかしい時代。ドゴールの政治力で一旦収まったパリも、収まらない若者の一部が毛沢東思想を掲げてセーヌ川の遊覧船や交通機関の爆破で「一点突破全面展開」の戦略なきテロを企む。ジュネーブの欧州拠点から男がパリに派遣されるが男は投降。代わりに諜報部員の主人公が一味と接触を試みる。アッサリしたスパイ物として読みやすい筋で実は.. 面白かった。2024/06/13
kanamori
1
☆☆☆2024/02/26