中公文庫<br> 針がとぶ―Goodbye Porkpie Hat

個数:

中公文庫
針がとぶ―Goodbye Porkpie Hat

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月29日 06時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122058712
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

LPの小さなキズ。聴けなくなった数小節。失われた時と想いにいま灯がともる。かすかに響き合う七つのストーリー。〈解説〉小川洋子

内容説明

伯母が遺したLPの小さなキズ。針がとぶ一瞬の空白に、いつか、どこかで出会ったなつかしい人の記憶が降りてくる。遠い半島の雑貨屋。小さなホテルのクローク係。釣りの好きな女占い師…。ひそやかに響き合う、七つのストーリー。

著者等紹介

吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を続けてきた。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

149
僕は一体どこに行っていたのだろうか。すぐ近くにある町のような気もするし、地図にも載っていない町のような気もしてしまう。行ってみたいが、たどり着けない場所。出会ってみたいのに、出会うことができない人々。そんなありそうで、なさそうなものが、ここには溢れている。何をどう解釈していいのかすらわからなくなってしまう不可思議な世界観。けれども、そんなことなんかお構いなしに、吸引されるような魅力が、この本にはあるのだ。魅惑的で、懐古的で、どこかですでに見知っているような既視感すら覚えてしまうのだから…。2015/05/02

紫 綺

118
単行本にて読了。言葉が、文章がするすると心に入り込む。すごいことを、人をさらりと描く一冊。2015/09/05

nico🐬波待ち中

98
吉田さんの創った七つの物語が少しずつ重なり合いそこから生まれた夢うつつの世界観。やっぱり吉田ワールド好きだ。物語の端々に出てくる単語を一つも見落とすことのないようじっくりと読み切った。聴いているレコードの針がとぶ瞬間に生まれる”無”。それは別に何かを無くした訳ではない。目の前に在る確かなものを追う人にはとうてい見ることのできない、不確かな愛すべきモノたち。そんなどこかふわふわした世界観にどっぷりひたれて幸せいっぱい。小川洋子さんの『解説』が吉田ワールドにいい塩梅に合わさって、より大好きな一冊になった。2022/05/14

ユメ

91
「雑貨屋的影響力」という言葉の素晴らしさ。彼の作品は起伏の少ないものが多いけれど、どれも「世界はこうして表現され、物語になるのか」という新鮮な驚きと感動に満ちている。散文なのに詩文のような、日常なのに非日常のような美しさがあると私は思う。レコードの針がとぶ。そこには、聴くことのできない音楽がある。点が線で結ばれた星座のような七つの物語。北極星を中心に、天空をくるくると回る。回るレコード。繋がれた星と星の間にも、私の知らない物語がある。しかし、聴くことができないはずの音楽の残響が、確かに聞こえてくるのだ。2014/10/16

里愛乍

79
装幀、イラスト、ストーリーの構成から文の流れ、あぁなんてクラフト・エヴィング商會な本だろう。それぞれの短編がリンクし合い、はたまた他の小説をも思い出されるアイテムや人物が登場し、エンディングで終結し、カーテンコールのようなextra story。読み終えて、無性に自分の身の周りを整理したくなった。だけど、今此処にある本。〝本は一冊として棄てられなかった。〟私もきっとそうだろうな。そしてまた一冊、棄てられない本が増えました。2017/03/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7478361
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。