内容説明
松下幸之助は「人間、偉大な存在」という「人間観」を、二十数年間、考え続けた。1971年77歳で、この考えをまとめ終えたとき、「もう、死んでもいい」と呟いた。彼のすべての行動・思考は、この「人間、偉大な存在」という人間観を土台として築かれ、また、ここから発している。ゆえに、「松下幸之助」を論ずるなら、この『人間を考える』の本源である「人間観」を感得し、理解しなければならない。でなければ、まるで、「土台なき高層ビルの如き論」となるは必定である。
目次
第1章 困難にあっても経営理念は揺るがず(「こけたら、立ちなはれ!」;人間としての責任を全うする ほか)
第2章 経営者は哲学がなければならない(松下幸之助の考えは空疎な哲学か;経営者に必要な三つの素質 ほか)
第3章 言葉ではなく心を読み取る(「会社が300人の頃が、いっとう、楽しかったな」;何事も基本を疎かにするべからず ほか)
第4章 松下幸之助の「経営知」を知る(「きみは、経営者として失格や」;「生きた経営」こそ真の経営 ほか)
第5章 良き指導者は己れを律するを知る(指導者に求められる「徳」とはなにか;台湾で伝えた松下経営のDNA ほか)
著者等紹介
江口克彦[エグチカツヒコ]
1940(昭和15)年2月1日生まれ。名古屋市出身。経済学博士。株式会社江口オフィス代表取締役、台北駐日經濟文化代表処顧問、李登輝基金會最高顧問等。また、前参議院議員、PHP総合研究所元社長、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)元理事、内閣官房道州制ビジョン懇談会座長、経済審議会特別委員、同構造改革推進部会部会長代理、大阪大学客員教授、立命館大学客員教授等を歴任。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、松下電器産業株式会社に入社。PHP総合研究所へ異動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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