中公文庫
七つの証言―刑事・鳴沢了外伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 323p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122055971
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。閑古鳥が鳴く事務所に元相棒で警視庁に勤める鳴沢了から、俳優の息子・勇樹のボディガードをしてほしいという依頼がくる。破格の報酬につられ引き受けるが…(「不変」より)。鳴沢にかかわる七人の目を通して「刑事として生まれた男」の真実を描き出す。人気シリーズ外伝登場。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

239
数年ぶりに読んだシリーズの外伝、にもかかわらず、キャラがあっという間に蘇ってきた!そして『失踪課シリーズ』の前哨戦としても、今この作品を選んだ自分を褒めてあげたい。いやぁ、鳴沢了、カッコいいわ!嫌なヤツだけど(笑)*\(^o^)/*2016/08/06

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

76
本編が終わってから4年後に出た鳴沢了外伝。彼を知る7人の立場で描いたスピンアウトの短編集です。シリーズ通してみた私の鳴沢のイメージって「孤独、ストイック、頑固者、健康オタク、正義感が強くて走り出したら止まらない」なのですが、彼を語る7人もだいたい同じ感じでしたね。高城のいう「マッチを擦っただけで、ビル火災が起きる男」という表現には笑ってしまった。確かにその通り。最終章の「信頼」が良かったかな。義理の息子には自分の弱い面も見せるのですね。鳴沢の普段あまり見られない面を見ることができました。★★★+2014/07/24

茉莉花

67
今までの鳴沢了シリーズは、了が一人称だったけど、この本は了に深く関わった人物が一人称になっている。題名の通り七人から了のことが語られていく。失踪人捜査課、の高城賢吾・元同僚、今敬一郎・新潟県警時代の後輩、大西海・自称鳴沢了のストッパー藤田心・小説家、長瀬龍一郎(・横浜地検検事、城戸南)・了の元相棒、小野寺冴。そして了の義理の息子、鳴沢勇樹。長い間了と関わってきた仲間から見た“刑事として生まれた男”の真実と了の変化をとは?2022/03/02

ゲバオ

55
『刑事として生まれた男』鳴沢了シリーズの外伝。シリーズに出てくる主要人物7人の視点からみた鳴沢了。色んな目線からみた鳴沢が楽しい。7人の証言のなかでは 高城さんとの絡みが一番良かったかな?鳴沢がストイックすぎて高城さんが霞んでしまう(^^;あと、本編でもそうだったけど義理の息子との付き合い方が好き。無理くり親子として接するというか一人の男として接しているところがカッコいい。そのぶん、実の娘とぎくしゃくしてるあたりはかわいい。やっぱり、鳴沢が好き。他のシリーズでも出てくれー。2017/04/16

RIN

52
シリーズ終了から暫くして出た本書は正に外伝。「その後」の鳴沢を7つの異なる人物視点でのエピソード短編。堂場ファンブックでもある。鮮烈な!(?)デビューを飾ったシリーズ第一作からどんどん丸くなりオトナになっていった鳴沢に寂しさをより感じるようになったのは私だけ?(笑)しかし著者が後書で語るように、本人視点だと内面が語られるから「成長」の過程がわかりやすいが、他人視点の鳴沢はやっぱり鳴沢で、むしろ嬉しい。本作は鳴沢周辺でも彼に好意的な人物視点に特化されているので、逆に嫌悪感を持ってる人物視点の外伝を読みたい。2013/07/16

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