内容説明
超国家的対テロ用特殊部隊「トランプ・フォース」。国際的なテロの増加を受けて極秘に結成されたこの部隊に、一人の日本人が加わった。佐竹竜、拳法の達人である。実直な商社マンだった彼が、なぜ、いかにしてこのような生き方を選んだか。男の覚悟と決心を描く重量級バトル・アクション小説、第一弾。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
昭和30年、北海道三笠市生まれ。その執筆範囲は、警察小説、ハードボイルド、アクション、伝奇小説、SF小説など幅広い。平成十八年度吉川英治文学新人賞を『隠蔽捜査』で、平成二十年度山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を『果断 隠蔽捜査2』で受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヘビメタおやじ
21
トランプ・フォースの活躍は最後30ページぐらいです。ほとんどが武道の話です。でも、つまらなくはないです。佐竹の生き方があっさりした文体で書かれている割には、リアリティーがあります。2016/06/27
み
19
この作家さんの祓師さんの作品と並んであったので手に。傭兵代理店っぽいかな?この作家さん、読んでたようで読んでなかったです。2022/10/29
りょうけん
19
<題> 本書の初出は1988年"扶桑社"からの刊行らしい。1988年と云えば先日まで懸命に読んでいた『特殊防諜班シリーズ』とあらかた時期を同じくする。作者は当時こういう作品達を並行して書きおろしていたのだなぁ,と感心した。 だってこの作品も十分に面白いのだもの。 作者今野敏長炭焼き鳥之介殿の作品に共通すること。それはとにかく読み易いこと。読み易い=理解しやすく物語がスラスラと頭の中に染み通ってゆくこと。これに勝る武器は無し。2021/08/23
流花
19
今野さんの作品には古武術がよく出てくる。今回は普通のサラリーマンだけど小さい頃から父親に古武術を叩き込まれて来た主人公が、闘いの世界へ足を踏み入れ目覚めていく様子に話を割いている。なので最後の戦闘シーンはあっという間に終わってしまったけれど、目覚めて強くなっていく過程が楽しめました。2014/03/05
たぬき君
17
国際的なテロに向けて結成された「トランプ・フォース」加わった日本人、佐竹竜のバトルアクション。35年以上も前に書かれた初期の今野敏作品で少々中途半端なところもあるがさらりと楽しめ読み終えた。2024/05/24