内容説明
なぜ、経営者たちはデザイナーの頭脳を欲しがるのか?「そもそも発想」を武器に、難問解決に挑んだ若手デザイナー5人、500日の記録。
目次
序章 デザインで駆動する
第1章 商品の存在意義をデザインする―箸置き×デザイン
第2章 体験をデザインする―昆虫食×デザイン
第3章 カラダに直接響くデザイン―からあげ×デザイン
第4章 見えない問題点を可視化するデザイン―法医学×デザイン
第5章 「そもそも」へと潜る対話―工事シート×デザイン
終章 「そもそもデザイン」のこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤山 博史
3
★そもそもとはその事業体の存在意義である★そもそもはこのシーンが世の中からなくなったら寂しい。これがない未来が嫌だと言い切れる一枚絵★そもそもとは、今の社会から見たそれの”捉えなおし”★それは何を叶えるのか★●●のそもそもを考える★具体的な事実を聞く、感情が入り込んでいるエピソードは深堀する★本音の感情が出るところにそもそもの存在意義が紐づいている★人は豊かになるために購買する=生活者。人が相手も自分も彩りたい2025/05/26
Ryo Kubota
2
博報堂の若手デザイナーたちが、与えられた課題に対してそれそれ「そもそも」の存在意義を見出し、デザインを通じて解決をはかろうと奮闘する姿を伝える本。5人のデザイナーが登場するがそれぞれの課題の「そもそも」へのアプローチは異なっていて個性が見える。 物事の存在意義を見つめそれを可視化するデザイナーという職に興味が湧きました。日常に溢れるデザインを見る視点が少し変わる気がします。また自分が仕事で作る資料などもある意味デザイン。本質や存在意義をきちんと捉えてどう伝えるか考え直してみたいと本書を通じて思いました。2020/08/20
さく
2
デザイナーの仕事は完成形ばかりを見ることが多いけど、これはどうしてその結果に至ったのかにフォーカスしている。何度も考えプレゼンし、ボツにしてはさらに考えて…デザインとは決してセンスの魔法でできるものではないことがよくわかる。ささっとロゴを作るなんてありえないのだ。それと同時にデザインで問題点をクリアにし、解決に導くこともある。そこはデザインのもつ魔法だ。2018/02/12
すもも
1
■自分なりの方法と強みを自覚して武器にすること。■ヒアリング=個人的な本音をどう聞き出すか(具体的な事実、感情が入り込んだエピソードは深掘り)2019/12/08
鈴森とら
1
博報堂の若手デザイナーたちが挑む5つのデザインプロジェクト!その奮闘の記録。 デザインとは、そもそもの存在価値を見える化すること。 箸置き、虫食、唐揚げ、医療法務、工事看板。全く違う5つの企画。それに対し、どういった考え方でどういう作品を作るのか、それぞれの実例が面白い。 中でも虫嫌いの女性デザイナーが、虫食を広めるプロジェクトに参加し、拒否感をどう払拭するかを考える話が興味深かった。 ただ、どの話も苦労の末に上手くいったようにキレイにまとめてるけど、本当にうまくいったのかにちょっと疑問は残るところ…2018/08/05