中公文庫
昭和16年夏の敗戦

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122053304
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C1121

内容説明

緒戦、奇襲攻撃で勝利するが、国力の差から劣勢となり敗戦に至る…。日米開戦直前の夏、総力戦研究所の若手エリートたちがシミュレーションを重ねて出した戦争の経過は、実際とほぼ同じだった!知られざる実話をもとに日本が“無謀な戦争”に突入したプロセスを描き、意思決定のあるべき姿を示す。

目次

第1章 三月の旅
第2章 イカロスたちの夏
第3章 暮色の空
巻末特別対談 日米開戦に見る日本人の「決める力」(VS勝間和代)

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
1946年長野県生まれ。83年に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『日本凡人伝』を上梓し、87年『ミカドの肖像』で第十八回大宅壮一ノンフィクション賞。『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞。2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。その戦いの軌跡は『道路の権力』『道路の決着』に詳しい。06年に東京工業大学特任教授、07年に東京都副知事に任命される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

180
当時は、実務経験のない若手のSIMレポートが実際の国の方針に影響を与えるはずもないのでは?と思いました。であれば、なぜ若手にSIMとレポートをさせたのか?若手だから(≒実務経験がないから)、“開戦および勝戦”をレポートしてくるだろうと上層部は踏んだんでしょうか?開戦派に不都合なレポートであった場合は、若手という理由で容易に却下できるから?つまり、“出来レース”だったということか・・・・・。2020/08/23

サンダーバード@怪しいグルメ探検隊隊鳥

103
【2026-109】昭和16年4月、日米開戦を前に設立された総力戦研究所。軍官民の精鋭が集められ、模擬内閣による日米開戦のシミュレーションを行う。その夏に導き出された結論は日本の必敗。戦力だけでなく、資源、経済、工業力の差を冷静に分析すれば当然の帰結だったのだろう。しかし結果は「机上の演習」と退けられ、泥沼の戦争へと進んでしまう。なぜ、あの時点で踏み止まれなかったのか。合理的な情報を意思決定につなげられない組織の問題を考えさせられる。日本が開戦へ向かう過程を描いた優れたノンフィクション。五つ星!★★★★★2026/08/10

やまさん

83
昭和16年、各界のエリート層が集められ、総力研究所が組織され、日米開戦が妥当か否か(勝ちか負けか)のシミレーションが重ねられた結果「緒戦、奇襲攻撃で勝利するが、国力の差から劣勢となり敗戦に至る」の結果であったが、軍部の「開戦ありき」のもと「無謀な戦争」に突入していってしまった過程を描いた一冊でした。他の書物でも「アメリカは弾薬で戦うが我が国は尽きる事の無い大和魂で戦うから上位に位置する」との軍部の理論展開読んだことがありますが、もうこうなったら笑止どころか御伽噺を戦陣訓としたのでしょうか?2026/07/26

ケンイチミズバ

76
聞く耳を持たないのが残念でなりません。日本に石油はなくても大和魂という他国にない素晴らしい資源がある。だから弱腰ではだめだ。やってみなくては分からないものがあるのだ、で、どれほどの命が失われたことか。近代の戦争は軍隊だけの、軍事力だけの戦争でなく国の持てる力の全てを注ぐ総力戦となりました。関東軍の自作自演から始まった紛争は 事変どころか泥沼の総力戦と化し、血を流して得た領土は安々と還せるものかという考えは今のロシアと同じです。アメリカの怒りを買った大陸進出が石油の禁輸というしっぺ返しに。そして対米開戦へ。2025/09/01

molysk

72
昭和16年、夏。総力戦研究所に集められた若きエリートたちは、4年後に訪れる日本の敗戦を予測していた。日米開戦の机上演習で導かれたのは、石油を求めて南方進出しても、海上輸送網の壊滅で、本土に石油は届かないという冷厳な結論であった。この結果は、東條ら現実の政治家も半ば予測していたのかもしれない。だが、すでに醸成されていた、開戦止む無しという「空気」の中で、予測された敗戦はなかったものとされ、日本は無謀な戦争へと突き進んでいく。目的のために、事実が従属させられる。日本の意思決定プロセスは、戦前特有ではない。2020/06/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/615642
  • ご注意事項

最近チェックした商品