中公文庫
評伝 河口慧海

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  • サイズ 文庫判/ページ数 533p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122052338
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1123

出版社内容情報

河口慧海の『西蔵旅行記』に記された冒険的生涯と対照的にほとんど一般には知られていない仏教者としての側面を描いた意欲的評伝。

内容説明

大蔵経を求め、日本人として初めて禁断の国チベットに密入国。後にその一部始終を語った『西蔵旅行記』で広く知られる河口慧海。あまりに有名なその冒険的生涯とは対照的に、一般的にはほとんど知られていない仏教者としての側面に光を当て、明治から昭和を生きた一人の骨太な知識人の波瀾の生涯を活写。

目次

堺北旅籠町
難波瑞龍寺
本所五百羅漢
宇治別峯院
鳥山三会寺
ロー州ツァーラン村
ラッサ・セラ大僧院
西蔵の講談師
ベナレス菩提樹軒
ヒマラヤの石南花
根津雪山精舎
ウパーサカ仏教

著者等紹介

奥山直司[オクヤマナオジ]
1956年、山形県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。東北大学蔵の河口慧海コレクションを集成した『河口慧海請来チベット資料図録』の編集に加わる。86年4~6月、東北大学チベット学術登山隊人文班の一員として中国青海省・チベット自治区、ネパールを踏査。現在高野山大学教授。専攻は仏教文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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浅香山三郎

12
河口慧海の評伝。文庫にして500頁を超し、慧海の知人、生活環境、同時代性など、ひとつひとつに対する裏付け調査も丁寧で立体的に慧海の生きた時代の雰囲気が分かる。各章のタイトルは慧海の人生のなかでポイントとなつた場所の名前に統一され、たとへば堺では晩晴書院の土屋弘(鳳州)周辺の人々の小評伝を折り込みながら彼の基礎教養世界を示してゐる。明治・大正期のチベットの仏典請来を巡る思潮・実践のうごきのなかで、当時の国際関係や、慧海や本願寺の人々との差違も理解できる。2023/02/25

takao

1
ふむ2025/03/19

なにょう

0
河口慧海さんの 人生・業績を知るのに もってこいです2012/08/15

山吹

0
明治期の宗教人に関する知識が私に無いため、読み始めは人名が頭に入ってこなくて苦労。 とにかく破天荒でエキセントリックでエネルギッシュで、こんな行動力と実行力のある人が日本にいたことに驚かされた。彼の書いたチベット旅行記も絶対読みたい。2012/03/16

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