出版社内容情報
哲学とは何か? 心、自我、自由、空間、時間、死といった基本的なテーマを軸に、他の学問にはない「哲学の固有性」を「内在と超越の揺らぎ」として描き出す、新しい哲学入門書。
内容説明
なぜ「赤の感じ」は「痛みの感じ」ではないのか。「音を聴く」のは「私」か、それとも「意識」か。意志はどうやって発動させたらいいのか。宇宙はどこにあるのか。なぜ一九四五年より一九一八年のほうが先なのか。永遠性は存在するか。「哲学らしい」問いを考える。
目次
第一章 心は存在するか?
第二章 「私」は存在するか?
第三章 自由は存在するか?
第四章 宇宙は存在するか?
第五章 時間は存在するか?
第六章 死は存在するか?
第七章 哲学は存在するか?
付録 私と哲学
著者等紹介
高村友也[タカムラトモヤ]
1982年静岡県生まれ。東京大学哲学科卒業、慶應義塾大学大学院哲学科博士課程単位取得退学。セルフビルドで小屋を建てて暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shin_ash
3
多分Amazonのおすすめか何かで目について興味を引いたので手に取った気がする。帯に「賛同はできないがこれは哲学である」旨があった様に思う。私も本書の見解にまったく賛同できないが、色々と参考になった様に思う。著者は哲学の正当な教育を受けている点ではフォーマルなのであるが、アカデミアではない分多少砕けた整理になっており、それがいい意味でライトな哲学入門になっていると思う。逆に著者の興味のあるテーマを著者の主張に沿ってガチで展開すればドン引きしてしまう様な気もする。勿論、著者とは見解が異なるからと言って理路整2025/07/21
Go Extreme
2
https://claude.ai/public/artifacts/e5a516e0-3923-4e37-8510-17ddf144fd9b 2025/06/10
青キャスさん
0
子どもの頃に感じた原理的なわからなさを根源に、平易な文体で書かれていてとても読みやすいし、著者の哲学観がよく感じられた。 自分が子どもの頃思っていて今も思い出して頭おかしくなりがちなのが、「今自分が見てる同じ公園の景色を、身長182cmの父親はその父親の視点や意識や心で見てるってマジ?RPGゲームのNPCみたいに見た目だけ振る舞われている可能性あるな?」っていう疑問。後に知るけど哲学的ゾンビというやつ。 これっていくら考えても証明しようがないけど、それに似た世界の分からなさが素直に書かれている感じが好き。2025/06/19
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- 和書
- すべての命にナマスカール