出版社内容情報
青い薔薇――それはありえない真実。優雅なセレブたちの秘密に踏み込んだ元刑事。身も心も苛む、背徳の官能と、腐敗した正義。そこにみえたものとは? 新たなる馳ノワール、待望の最新長篇!
内容説明
とある理由から警察を退職し、探偵業で糊口をしのぐ日々を送っていた元刑事・徳永のもとに、かつての上司で今や警視監の井口から、失踪した愛娘の捜索依頼が舞い込む。捜索を続ける徳永の前に、優雅なセレブ夫人たちの秘密の集まりが垣間見えてきた―。官能と狂気渦巻く、馳ノワール新たなる傑作長篇。
著者等紹介
馳星周[ハセセイシュウ]
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。同作品で第18回吉川英治文学新人賞、97年『鎮魂歌―不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tsuyoshi
68
警察キャリアの娘の失踪において依頼を受けた元刑事の徳永。事件の背景に警察キャリア同士のポスト争い、SMに陶酔するキャリアの妻たち、政治家の黒い過去が渦巻き、探し出すだけではすまされない身の危険が徳永を襲う。下巻へ続きます。2018/06/06
えみ
24
どうしてこんなに人の秘密を知っていくって面白いのだろう…その秘密が後ろ暗いことなら尚更。セレブ妻たちの秘密、それは危険を孕んだ甘美な魅惑。夢想に酔いしれる為の王国「ブルー・ローズ」。探偵を生業としている元刑事・徳永が依頼を受けた失踪事件の先に待っていたのは、激情渦巻く女王たちの秘密と警察内部の権力抗争劇。剥き出しになった欲が絡み合い、どす黒い感情は包み隠す事無く暴力的に漂う。毒吐き、嘘つき、皮肉に、脅し、おまけにエロスまで濃厚に。この世界観、所謂ノワール小説と言われる仄暗さにとても惹かれる。下巻が楽しみ。2019/10/18
陽
23
この作者の作品は読むにつれどんどんスピードが速くなって慌ててしまう。下巻はなかなか売っていないな。SM?自分の妻の秘密の性癖だったなら・・・楽しみが増えるな。少し怖いけど革のコスチューム着た姿見てみたいと思った。2020/11/27
じゃじゃまる
11
警察キャリアの娘が謎の失踪。捜索する元刑事。対立する公安警察。絡んでくるSMクラブ、近親愛、、、、、馳さんの長編。主人公のわたし=徳永が、ひねくれているのが良いw 英ちゃんの容姿が、どうしてもHGになってしまう、、、さ、下巻へ。2014/11/26
keith
11
馳星周にしては何かかったるい。下巻に期待しよう。2014/06/14
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