中公文庫<br> 黒船以前―パックス・トクガワーナの時代

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中公文庫
黒船以前―パックス・トクガワーナの時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050488
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1121

出版社内容情報

徳川二六五年の平和はいかに保たれたのか。江戸への造詣の深さでは人後に落ちぬ作家と国際関係史の泰斗が、江戸の魅力について、心ゆくまで語り合う。

内容説明

パックス・トクガワーナ(徳川の平和)は、なぜ二五〇年の長きにわたり続いたのか。江戸開府前史から黒船来航前夜まで、江戸への造詣の深さでは人後に落ちぬ二人が、世界史的視野から縦横に語り合う。従来の江戸時代観を一新する刺激に満ちた対論。

目次

第1章 パックス・トクガワーナへの道―秀吉から家康へ(世界史のうねりのなかで;フェリーペ二世VS.秀吉・家康 ほか)
第2章 江戸開府と徳川三代―家康・秀忠・家光(家康を柵外に追いやる;秀忠とはいかなる人物か ほか)
第3章 保科正之―「守成」を担った将軍輔弼役(武田家の気概を託して;高遠での帝王教育 ほか)
第4章 五代将軍綱吉の夢みた理想と現実―元禄再考(幕閣、幕臣の変質;実説赤穂浪士 ほか)
第5章 幕末へのカウントダウン―三大改革の時代(吉宗の登場と享保の改革;田沼親子の政治 ほか)

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部在学中に、「風船ガムの海」で第三十四回文學界新人賞に佳作入選。91年より執筆活動に専念。87年、『明治新選組』で第十回エンタテインメント小説大賞、93年、『五左衛門坂の敵討』で第一回中山義秀文学賞、94年、『二つの山河』で第一一一回直木賞、2005年、『落花は枝に還らずとも』で第二四回新田次郎文学賞を受賞

山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年、札幌市生まれ。北海道大学文学部卒業。東京大学学術博士。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。イスラーム史・国際関係史、中東イスラーム地域研究を専攻。87年、『スルタンガリエフの夢』でサントリー学芸賞、90年、『瀕死のリヴァイアサン』で毎日出版文化賞、91年、『ラディカル・ヒストリー』で吉野作造賞、2002年、一連の業績に対して司馬遼太郎賞、『岩波イスラーム辞典』(共編)で毎日出版文化賞を受賞。06年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月世界旅行したい

7
歴史にうといので、読んでいて楽しい。「飛び道具は卑怯なり」という言葉を広めて、自分の有利なように人々を洗脳したとか、言われれば納得。2015/03/29

そうぺい

1
多分再読。積本だったかも。面白かった、対談形式の江戸前後期歴史論。この本に限らず、対談、対論形式の歴史論集はわかりやすいですね。こう、ある程度判っている者同士とゆうのが、前提ですが。ソクラテスは偉大だw なるほどと思う所は多数あり、特に秀吉周辺に対する考察と保科正之は大変面白かったです。会津藩祖たる保科→幕末の会津の流れは、そうゆうことだったのかと。会津は、本当に偉いですよ。僕の子供の頃までは、江戸暗黒史観が生きていたので、その頃と比べたら隔絶の感がありますよね。てか、ほんまに教育は為にならないねなんてw2017/07/30

ぼび

0
3/52017/10/22

Yuichi Saito

0
★★★2015/03/07

maito/まいと

0
対談ものとしては、読みやすい部類にはいるだろうと思われる1冊。人物・時代によっては持ち上げすぎ?と思ってしまう所があるものの、斬新な視点・世界史からの発想など、ハッと思わせる考え方が詰まってます。2009/12/06

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