出版社内容情報
徳川二六五年の平和はいかに保たれたのか。江戸への造詣の深さでは人後に落ちぬ作家と国際関係史の泰斗が、江戸の魅力について、心ゆくまで語り合う。
内容説明
パックス・トクガワーナ(徳川の平和)は、なぜ二五〇年の長きにわたり続いたのか。江戸開府前史から黒船来航前夜まで、江戸への造詣の深さでは人後に落ちぬ二人が、世界史的視野から縦横に語り合う。従来の江戸時代観を一新する刺激に満ちた対論。
目次
第1章 パックス・トクガワーナへの道―秀吉から家康へ(世界史のうねりのなかで;フェリーペ二世VS.秀吉・家康 ほか)
第2章 江戸開府と徳川三代―家康・秀忠・家光(家康を柵外に追いやる;秀忠とはいかなる人物か ほか)
第3章 保科正之―「守成」を担った将軍輔弼役(武田家の気概を託して;高遠での帝王教育 ほか)
第4章 五代将軍綱吉の夢みた理想と現実―元禄再考(幕閣、幕臣の変質;実説赤穂浪士 ほか)
第5章 幕末へのカウントダウン―三大改革の時代(吉宗の登場と享保の改革;田沼親子の政治 ほか)
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部在学中に、「風船ガムの海」で第三十四回文學界新人賞に佳作入選。91年より執筆活動に専念。87年、『明治新選組』で第十回エンタテインメント小説大賞、93年、『五左衛門坂の敵討』で第一回中山義秀文学賞、94年、『二つの山河』で第一一一回直木賞、2005年、『落花は枝に還らずとも』で第二四回新田次郎文学賞を受賞
山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年、札幌市生まれ。北海道大学文学部卒業。東京大学学術博士。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。イスラーム史・国際関係史、中東イスラーム地域研究を専攻。87年、『スルタンガリエフの夢』でサントリー学芸賞、90年、『瀕死のリヴァイアサン』で毎日出版文化賞、91年、『ラディカル・ヒストリー』で吉野作造賞、2002年、一連の業績に対して司馬遼太郎賞、『岩波イスラーム辞典』(共編)で毎日出版文化賞を受賞。06年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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