中公文庫
遠野のザシキワラシとオシラサマ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 207p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048928
  • NDC分類 388.122
  • Cコード C1139

出版社内容情報

柳田国男著「遠野物語」の語り手・佐々木喜善の名著「奥州のザシキワラシの話」の全稿ほか、貴重な民俗資料をあわせて編集。

内容説明

柳田國男著『遠野物語』の語り手である佐々木喜善は、オシラサマやザシキワラシの研究や四百編以上の昔話の蒐集などにより日本民俗学・口承文芸研究に大きな功績を残した。本書には「奥州のザシキワラシの話」全稿ほか、「日本のグリム」が残した貴重な民俗資料を多数収録している。

目次

ザシキワラシ(奥州のザシキワラシの話;ザシキワラシの話)
ワラワミコとダイダラボッチ(子供遊戯神の話;秋田三吉さん)
オシラサマ(オシラ神に就いての小報告;オシラ神の家に憑きし由来とその動機;農業手伝神;屋内の神の話)

著者等紹介

佐々木喜善[ササキキゼン]
1886(明治19)年岩手県生まれ。哲学館(現在の東洋大学)入学後、早稲田大学文学科に転じ、佐々木鏡石の筆名で小説を発表。柳田国男に知己を得、喜善の語った遠野の話を基に柳田が『遠野物語』を著す。病を得て大学を休学、帰郷。作家活動と民話の蒐集・研究を続ける傍ら、上淵村村会議員・村長を務めた。1933(昭和8)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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rumi

2
柳田國男氏の『遠野物語』の語り手佐々木喜善氏が残した民族資料集。ザシキワラシについてこれでもかっと調べ聞き取りまとめたもの。目撃談や近所の話が多くおさめられており、集団的記憶であったり集団的無意識下で育った怪異なのだと感じられる。解説の桜庭一樹氏の言葉がいい。“この国がいつまでも、こういった怪異に満ちてくれているといい。目には見えない豊かさに。美しい自然や、名もなき先人の歴史に支えられた、敬虔な気持ちに。” 私もそう思う。そこに存在していると信じたい。現代ではもはや妖怪は小さな子供すら意識していないし必要2013/01/06

hannover

0
読んだのは、文庫版ではなく、元の宝文館出版の方。ザシキワラシに関してここまでたくさんのお話が収められている本は他にないんじゃないだろうか。遠野物語を直前に読んでいたのだけれど、面白いのが赤いという表現の多さ。ザシキワラシとカッパを同じものとみるのは、恐らく遠野のカッパが他と違って赤いかららしいんだけど、他にも赤い妖怪が多くて、その理由が結構気になる所2013/01/10

灰月弥彦

0
佐々木喜善のザシキワラシとオシラサマについての小論集。理論的なことは殆どなく、民話集または怪談実話集と言ってもいいかもしれない。2010/06/11

いちはじめ

0
作者は、柳田国男「遠野物語」のネタ提供者。したがってこちらの方が本家ともいえるが、どちらが読んで面白いかはまた別問題だなと思う2007/11/27

甲斐祐貴

0
東北各地のザシキワラシとオシラサマの伝承を蒐集し、分析した本。2018/08/01

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