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中公文庫
ごめんあそばせ独断日本史 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048768
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C1121

出版社内容情報

清盛は白河の落し胤か/大原御幸はなかった/組織づくりの名人・家康など、歴史小説ひと筋の女流作家が、埋れた歴史の事実を掘りおこす面白日本史。

内容説明

奈良時代の律令制度もある意味“押しつけ憲法”/公平な勤務評定があった鎌倉武士団/定家は出世亡者/清盛と田中角栄の日中国交回復/貞奴と一葉は女性史の表と裏―古代から明治へ、小説家としての立場で自由闊達に語り合い、埋もれた歴史の事実を掘り起こす。おもしろさ抜群の日本史。

目次

開かれた島国―古代王朝人の系譜
女と怨霊でうごく平安王朝
手づくりの革命―鎌倉時代
北条氏から後醍醐
戦国人の魅力
江戸三百年の成熟
明治の女

著者等紹介

杉本苑子[スギモトソノコ]
大正14(1925)年、東京に生まれる。昭和24年、文化学院文科を卒業。昭和27年より故吉川英治氏に師事する。昭和38年『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。昭和53年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、昭和61年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成7年、文化功労者に顕彰される

永井路子[ナガイミチコ]
大正14年(1925)、東京に生まれる。東京女子大学国語専攻部卒業後、小学館へ入社。昭和39年『炎環』で第五十二回直木賞を受賞。昭和57年『氷輪』で第二十一回女流文学賞受賞。昭和59年、第三十二回菊池寛賞受賞。昭和63年『雲と風と』ほか一連の歴史小説で第二十二回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

高橋 橘苑

17
世事に疎い自分でも、今年ほど波乱を予感させる年もなかったと思えるが、憎悪と不信の連鎖がこれ以上拡がらない事を祈りつつ、諸事に忙殺されても地味に読書を重ねて行ければと考えています。本書は再読。原点回帰という訳でもないが、今年の初感想は昔よく読んだ二人の女性作家の対談から。流れる様な会話からは二人の仲の良さが分かると共に、女流歴史作家の草分け的存在だけあって、どの時代を語っても鋭い観察眼を感じさせてくれる。最終章「明治の女」で、貞奴と樋口一葉が対照的な感じがするという永井の視点は新鮮、女流作家の意地を感じた。2016/01/14

Yukihiro Nishino

14
女流作家の永井路子氏と杉本苑子氏の共著。様々な歴史事件についての両氏のブッタ切りぶりが痛快だった。2017/01/06

アカツキ

9
歴史の政治話に花を咲かせる女流作家二人の対談。私があまり歴史に詳しくないのでついていけなかったところが多々あったのが残念。崇徳天皇が入水自殺したとされる土地の名物が流しそうめんという話に思わず笑ってしまった。そうめん好きだけど、確かにこれはちょっとためらいが…。2022/10/22

新父帰る

6
1988年1月初版。女流作家の日本史対談集。両作家とも生まれ年は同じ。古代から明治時代までの歴史を快刀乱麻にしゃゃべりまくる。題名通り「ごめんあそばせ」だ。その歴史の知識と分析力に舌を巻く。ある程度歴史を知らないと、いきなりポンポンと人物名がが出てきたり、時代背景が出てくるので追いついていくのが大変だ。私的には鎌倉時代の対談に興味を注いだ。明治維新の時代評価は両人とも厳し。戦争の時代の幕開けとの認識。最後、女流作家として歴史の中の女性の存在感とか生き様とかが赤裸に表現されているところは率直に好感を持った。2024/04/06

うれしの。

3
女性歴史小説家ふたりの対談集?古代から近世までをタイトルどおりばったばったと切り捨てながらページは進む。歴史を語ると見せかけてその当時の政治にかなりきついあてこすりを言っていたりと結構こわい(笑)2012/03/29

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