内容説明
セレブ妻はなぜ、夫をバラバラにして捨てることができたのか?彼女のこれまでの人生を追いながら、最近の犯罪者の多くが共通して抱える“ある心の闇”に迫る、渾身のノンフィクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
33
反省せず、バラバラにした夫を憎み続ける歌織。理由はどうあれ、殺人は許されることではないが、歌織を育てた父親や殺害された夫の理不尽さ・暴力には同情する。2014/01/11
pom
8
びっくりしたのは、DVの後知り合いを部屋に呼んで謝る被害者。わざわざ行ってあげて深夜までこの二人に付き合うのは修行のようだったであろう。そんな親切な知人が何人もいることに驚いた。カオリも被害者もなるべく関わりたくないタイプの性格だと思うし、仲良い相手でもそんな厄介事に巻き込まれたくないところ、飛んで火に入ってるよねぇ。ホテルオークラのロビーで、カオリと父母に土下座したエピソードも凄い。書き手については皆さん指摘の通り主観入りまくり。前書きから引きました。「ーほらあなたのすぐそばに」って言われても…2015/05/17
ゆみ
7
この事件のドキュメンタリーが出ていると知り、読んでみた。他の方も書いてる通り、法廷での加害者側の一方的な語りをまとめたものではあるが、それでも事件についてより詳しく知ることができた。DVの件は第三者から見ると「なぜ逃げないのか?」と、とてももどかしいのだが、お互いが執着して別れられない関係だったのか…。いろんなことの積み重ね、巡り合いだったとしても、どうして、こんなことになるまでに防げなかったのか。(いろいろ書きたいことはあるが、ノンフィクションとなるとなかなか書けない)2024/11/18
まいこ
6
タイトルといい、章見出し「塀の中のセレブ」といい、なんか不謹慎ながら笑ってしまう。カオリンの生いたちについて詳しく書かれていたけれど、白百合時代が空白になってしまっている気がする。風俗やってたからか?地方から浪人してくる学生はすごく浮いただろう。それまで田舎セレブとして鳴らしてきたカオリンが、成金ではない本物のお嬢さんの持つ、経済力だけではない文化資本やら人脈に圧倒され、自分をまがい物だと感じたり屈辱を感じた場面は多かっただろうなと想像できる。そもそもかおりんは地方大学の経済学部に進みたがっていたのに、 2015/07/04
JunTHR
5
幼少期のネグレクトと夫からのDV、そこで溜め込んだ憎悪が、最終的には夫を殺し、バラバラにし、路上に捨て去るというあり得ない結末に行き着いてしまった、なんとも嫌な事件。DVの「被害者の優位性」にとどまることで、苛烈な復讐を遂げたという分析はなるほどと。著者の指摘する、法廷で積み重ねられる「嘘」と、その後も全く反省が見えない三橋香織、いやーな後味。著者の目線には、押しの強さを感じつつも冷静さもある。しかし、三橋香織の内面の言葉が(想像で)挟まれ、そこはなんだか読みづらさも感じた。2013/06/25
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