出版社内容情報
最初に天下統一をなしとげた織田信長、さらに大きな規模でそれを継いだ豊臣秀吉。二人の覇者が生きた安土桃山時代の絢爛たる様相を描きつくす。〈解説〉
内容説明
天下一統の覇権をかけて抗争する戦国大名の中から、初めて天下人となった信長、絢爛たる安土・桃山時代を形成した秀吉―この二人の覇者の政権は短かったが、波瀾の中に花と夢を追ったそのひとときは、近世の幕開けにふさわしい時代であった…。
目次
「天下」の魅力
鉄炮とキリシタン
京の町・堺の町
若き日の天下人
信長入京
天下布武
安土の天主
政権と民衆
京都御馬揃
本能寺の変
七本槍の時代
大坂築城
関白と五奉行
鎮西の波瀾
北野大茶湯
関東の風雲
検地と刀狩
無法な「天下」
花と夢と
豊国のまつり
著者等紹介
林屋辰三郎[ハヤシヤタツサブロウ]
1914年(大正3)、石川県に生まれる。38年(昭和13)、京都帝国大学文学部国史学科を卒業。日本史研究会の発起・代表委員。立命館大学教授、京都大学人文科学研究所教授、同所長、京都国立博物館館長、日本学士院会員を歴任。部落史・女性史・地方史の開拓に貢献。90年、朝日賞受賞。98年(平成10)、逝去
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
58
この巻は、林家辰三郎先生が書かれていて、信長の天下統一その後の秀吉の時代を描かれています。やはりこの時代は、信長やその家来などの動向、あるいは秀吉が権力を握ってからの政策などを書くだけでいっぱいのようで、林家先生が得意とする分野の文化についてのところが少ない気がしました。それでも読みやすくさらっと読めてしまいました。2015/07/19
てつ
33
戦国時代のクライマックス。2020/12/19
珈琲好き
8
しぶと過ぎる足利義昭。意外に能吏な織田信雄。雑な外交の織田信長。2016/03/05
あしお
6
映画やドラマでよく取り上げられる時代なので、楽しく読めました。ゲーム信長の野望が好きだったので、本に出てくる武将たちが「数字として」イメージされますw。途中清洲会議の話があったので映画の「清洲会議」も観ました。歴史の前後を知っていると映画も楽しく観れる。 子供の頃は秀吉といえばドラマなどの影響でやはり英雄だったのだけど、歴史書に見える秀吉は結構暴君ですね。あと、平清盛と似ていると少し思った。若い頃は周りに慕われたけど、権力を取ると横暴になり、その地位に執着しながら死んでいく。さらに子供の代で滅びる。2020/09/02
takeshi3017
5
中央公論の歴史本第12巻。時代は信長の天下統一、本能寺の変、山崎の戦い、賤ケ岳の戦い、秀吉の天下、朝鮮出兵、家康の台頭くらいまで。日本史では戦国時代と幕末が特に人気の高い時代だと言われるが、この本で取り扱う時代は日本史の中でも最も面白い時代なのかもしれないと思った。多くの歴史家が注目する時代であり歴史上で好きな人物を挙げろと言われると必ず名前があがってくる信長、秀吉、家康の3人が活躍する時代でもある。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou32501.html2022/12/29