内容説明
太古から琵琶湖は、周辺に暮らす人々にとって欠くことのできない動物性たんぱく質食料である魚介類の供給源だった。縄文時代の遺物や中世以降の絵画・文字記録などをもとに、網漁やエリなどの漁労技術と主要な魚種の変遷をたどる。
目次
第1章 縄文時代(動物性たんぱく質食料としての魚介類;漁業の始まり ほか)
第2章 弥生時代(漁具・漁法‐陥穽具‐の展開;陥穽具と漁労活動―エリ・ヤナ漁 ほか)
第3章 古墳時代以降古代まで(土錘の多様性から見た漁労活動;漁獲種の多様化と漁労活動 ほか)
第4章 中世(魚類消費と漁法の分化;漁業者と漁具・漁法 ほか)
第5章 近世(網漁業の隆盛;漁獲魚種の増加 ほか)
第6章 近・現代(琵琶湖漁業の生産動向;アユの漁獲と漁具漁法 ほか)