内容説明
テレビでお馴染みの天下の副将軍・水戸黄門とは実際どのような人物だったのか…。徳川光圀は、御三家水戸家二代を継いだ卓越した政治家であると共に、歴史・思想・教育・出版・料理・旅行等にも力を尽した、江戸のマルチ人間だった。本書は「水戸義公全集」や光圀の書簡・紀行・随筆及び側近者の記録から、歴史の中の光圀像を明かす。
目次
江戸の巻(水戸様のお世継ぎ;文人大名の行状 ほか)
水戸の巻(水戸黄門のふるさと;光圀就藩する)
西山の巻(西山の山荘;山荘の日々 ほか)
鎌倉の巻(水郷潮来に遊ぶ;房総の旅 ほか)
常陸の巻(水戸街道;常野の山と谷)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
№9
20
冲方丁の「光圀伝」を読まなければ本書を手にすることはなかったかも知れない。水戸黄門と言えば、テレビ時代劇が華やかしきりころ、その全国漫遊の中で悪人たちを懲らしめるドラマを、親父といっしょになって見て、子供心に興奮したものだ。そんな水戸光圀にまつわる固定化されたイメージの多くが後の世で作られた虚像らしい。本書を読んでみればその実像は多彩で人間臭く、一括りには言い表すことの出来ない魅力に満ちている。本書はそんな水戸光圀を史実から読み解き、正義の味方でも名君でもない、清濁併せ持つ実像を入門者にも楽しく説く好著!2014/01/10
いちはじめ
1
徳川光圀の史実を追う。悪くないが、もうひとつ何か欲しい感じも。2001/05/22
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- 和書
- 明治日本と万国博覧会