内容説明
仇討というと、すぐ赤穂浪士を思い浮かべるが、日本の歴史では、「記紀」の時代から始まり、有名な曾我兄弟・荒木又右衛門を含め、多くの仇討事件がひき起こされている。日本人は、仇討に「崇高な人の道の実践」を見てきたのではなかろうか。本書は、古代から明治までの仇討の系譜を通し、日本人の心情の歴史を探る。
目次
第1部 元禄仇討事件(元禄義挙について;仇討讃美と日本人;歌舞伎の仇討狂言;江戸城中刃傷史 ほか)
第2部 日本の仇討(「記紀」に記録された仇討;曾我兄弟の敵討;荒木又右衛門の謎;堀部安兵衛高田馬場の決闘 ほか)