内容説明
寛永12年6月、江戸は高輪。刺すような日射しが照りつける午後、ひとりの旅姿の武士が21人もの刺客団を相手に凄まじい死闘を演じていた。36人斬りの異名を持つこの男、名を荒木又右衛門と言った―。時同じく、大川の御船倉。謎の美剣士・榊修羅之介は、鹿革の小さな袋を奪うべく、世鬼一族の妖忍・魏麼と対峙していた。仙台藩主伊達家の家紋が打たれたこの小袋、中身は一体…。そして、―稀代の剣客・宮本武蔵玄信は、浅草・浅草寺に出現した。続々と集結する剣客の面々。寛永御前試合前夜のことであった…。かつてない時代劇の決定版、大好評シリーズ第3弾。