内容説明
美女伏姫の腹から光を発して飛び散った、仁義礼智忠信考悌の八つの霊玉をそれぞれに持ち、八方に生い立った八犬士。次々と襲いかかる希代の悪人・毒婦達に敢然と立ち向かいながら、遂に八人が対面するまでの波瀾万丈の物語。滝沢馬琴の伝奇小説が、臨場感あふれる挿画とともに、平明な現代語で生き生きとよみがえる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
38
子供の時に、NHKの人形劇「新八犬伝」を見た世代です。読んでいても、ふと坂本九さんの名調子が蘇ってきて、懐かしさに涙が出ました。玉梓の怨霊をはじめ、網乾佐母二郎とか、悪役が実に生き生きと暴れまくっていますが、それに対して、善人は次々とあっさり殺されたり、潔く切腹したり…理不尽にもほどがあります。原典は全98巻106冊に及ぶ大長編なので、編者によって、筋のまとめ方は、かなり違ったものになりそうですね。「新八犬伝」をノベライズしたものも出版されているようなので、そちらも是非読んでみたいと思います。2013/11/24
せ~や
27
過去に読了。有名な本だけどあまり知らなくて、ドラマでやってた事をきっかけに読んだけど、なかなか面白かった。最後の「犬」だけなかなか設定が無茶で、少しがっかり。
GaGa
25
オリジナルは九十八巻百六冊。とても頭から読めたものじゃないので(確か新潮社から出ていると思うが)このような本はとても重宝。出来うるなら児童向けですが、偕成社から出ている全四巻の「南総里見八犬伝」と合わせて読めば、その世界観に充分浸かることが出来ます。幕間のように入る閑話休題も楽しく読めます。いい本です。2010/09/21
まえぞう
23
簡単な内容に整理されているのですが、八犬伝の文字を見るとついつい手が出てしまいます。後半は駆け足になってますが、大部の物語を知るにはよい入門書になっています。2023/12/03
小雀✡ずーっと積読減強化月……
17
一度は読んでみたかった"南総"里見八犬伝。平岩弓枝サン、初読みですが他の小説でも文章こんな感じなんですかね。大御所様的なイメージだったのですが、予想外に軽いノリノリ文章で面白かったです。超大作品を1冊にグッ←と纏めてるのでだいぶ端折ってますし、全体的に駆け足でツッタカターッて感じですが、概ねストーリーは掴めるので、いきなり馬琴を読むんでなく、その前にコレを…と思います。 薬師丸ひろ子サンの映画とは全く違うのだな…と改めて思いました。(当たり前かw)2018/04/09
-
- 和書
- いしいしんじの音ぐらし
-
- 和書
- 愛の詩集 日本文学名作選