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出版社内容情報
騙したのは、悪魔か人間か? 悪魔との契約を描く表題作や、夢のマシーンを手に入れた男を描く「倍速」ほか全一〇篇。大人に贈る傑作SFコミック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
241
藤子・F・不二雄先生のブラックな味わいが色濃いSFファンタジー漫画短編集ですよ。でもブラックとは言っても全然暗くはなくて最後は必ず愉快な気分にしてくれますから安心して楽しめますよ。『メフィスト惨歌』失業し友に裏切られて彼女に捨てられた男の前に悪魔が現れて生きている間に3千万円分の幸福と引き換えに死後に魂を差し出す契約を持ちかける。男は悪魔に非常に厳密な契約書を要求し「身体を構成するあらゆる細胞の一個の死亡が確認された時点をもって…」と書かせる。そしてオマケに恋人をもう一度呼び戻して貰うと彼女が帰ってくる。2022/03/25
akihiko810/アカウント移行中
21
藤子・F・不二雄先生のブラックな味わいが色濃いSF漫画短編集。7/10点 Fの短編マンガはそこそこ読んだと思っていたが、本作は初読みだった。表題作と「殺され屋」が面白かった。F先生は、本作みたいな大人向け(だよね?)作品でもやっぱりどこか「子供っぽさ」が作風の中に詰まってるね2022/07/22
緋莢
11
10編収録。失業し、友人に裏切られ、恋人にも捨てられた男の前に現れた悪魔。死後に魂を売って欲しいと言ってきて…表題作「メフィスト惨歌」では、魂一個につき予算は三千万円(現金払いではなく、その金額相当の望みをかなえる)という中で、男は条件をつけて契約をします。もし、似たような条件で悪魔と契約する場合は参考にしましょう(そんなのほぼ無いだろうけど)。まあ、この悪魔もアレなんですが… (続く2022/08/16
おおかみ
7
今回はユーモラスな作品が比較的多かったように思う。アイデアの宝庫。中でも優れていたのは「メフィスト惨歌」「倍速」「殺され屋」。完成されたシナリオに胸が躍る。2010/09/30
pugyu
6
小さな欲から大きな欲まで。手作りロボットが感情を持つ「マイロボット」結構こわいかも。いまどきで言うならAIが悪意を持つって感じだよね。藤子不二雄のマンガはいつの時代もお母さんが「勉強しなさい!」っていうのね。2018/11/27