内容説明
硫黄島沖の海上自衛隊軽空母ひりゅうを発進し、訓練空域へと向かう国産ＶＴＯＬ戦闘機ミツビシＶＦ‐１。雲中で突然機体に異常を感知した仁科三尉は、急遽上昇し雲の上に出た。ところが、彼の頭上には青い海面が！しかもあわてて機を反転させた仁科の背後に、尾翼の鉤十字も鮮やかな二機のメッサーシュミット戦闘機が迫る。海自最新鋭機が迷い込んだ“異界”の謎。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おぎにゃん
4
海上自衛隊所属のV/STOL艦上戦闘攻撃機が、訓練飛行中に異界へ迷い込み、いきなりナチスドイツの最新鋭戦闘機とドッグファイト…となれば、こちら側が圧倒的有利なはずだが…そうは問屋が卸さない…訓練飛行であるが故に実弾はロックされ、異界であるが故に整備も燃料の補給も不可能。果たして仁科は元の世界へもどれるのか…短い物語のせいか、重厚感に欠け、プロットは単純だが、後味は悪くはない。難しい事は考えず、気楽にミリタリーSFを楽しみたい向きには最適かも。快作である。2014/04/06
げんなり
0
不勉強なのは棚に上げ言うが、これはきっと続きがあるのだな。でなければ、あまりに尻切れトンボ。どことなくジュブナイルな匂いがして、嫌いではないが、ちと食い足りない。2017/10/25
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