出版社内容情報
19世紀の欧州で唯美主義を提唱したペイターの代表作。格調高い文章で織りあげられた考察は美術思想史に大きな足跡を遺している。
内容説明
フランスに始まりフランスに終わる?十九世紀に唯美主義を唱え、美学史を画した著者の代表作。絵画彫刻文学への格調高い文体が読者の「想像的理性」を揺さぶる。
目次
序論
古代フランスの物語二篇
ピコ・デッラ・ミランドラ
サンドロ・ボッティチェッリ
ルカ・デッラ・ロッビア
ミケランジェロの詩
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ジョルジョーネ派
ジョアシャン・デュ・ベレ
ヴィンケルマン
結論
著者等紹介
ペイター,ウォルター・ホレイシオ[ペイター,ウォルターホレイシオ] [Pater,Waltar Horatio]
1839~94。イギリス・ビクトリア朝の文学者、批評家、評論家、小説家。早くに両親を亡くし伯母に保護された。1858年、オックスフォード大学クイーンズ・コレッジ古典学科に入学。64~83年は同大学ブレイスノーズ・コレッジでギリシア哲学のフェローとして過ごし、この間の73年、33歳で『ルネサンス』を出版する。初版部数1250部で出発したこの本は賞賛と非難が交錯し、彼を毀誉褒貶の渦に巻き込んだ。研ぎ澄まされた感覚による美の理念の追究が「唯美主義」とされ、キリスト教的伝統の根強い学内で孤立、教授職に就くことはかなわなかった
別宮貞徳[ベックサダノリ]
英文学者、翻訳家。1927年東京生まれ。上智大学英文科、同大学院修士課程修了。元上智大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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