中公新書ラクレ<br> 民族がわかれば中国がわかる―帝国化する大国の実像

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中公新書ラクレ
民族がわかれば中国がわかる―帝国化する大国の実像

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121508324
  • NDC分類 382.22
  • Cコード C1222

出版社内容情報

ダライ・ラマ14世の“Xデイ” / 韓流ムービーと朝鮮族差別 / ウイグル族と自民党 / チンギス・ハン争奪戦 / 清朝貴族の末裔の満族美人女優 / 愛国ブームで大儲けのチワン族社長 / 漢服ブームと反日動画 / 客家と陰謀論 / 福州人と対日インテリジェンス / 中国共産党の対沖縄工作……。

中国問題を知るカギは「民族」にある。

中国は漢族だけの国ではなく、56の民族で構成される多民族国家だ。さらに漢族の内部にも、客家人、広東人、福州人、潮州人と、文化や言語を異にするさまざまな集団が存在する。
彼らは現代中国の政治・軍事・経済・社会・ポップカルチャーの多様な面で顔を出し、日本社会にも大きな影響を与えている。他方、漢族の同化圧力のもと、彼らの一部は苛烈な迫害に晒されてもいる。
「中華民族の偉大なる復興」を旗印とする習近平政権は、彼らをどこに導くのか?
民族は、中国の行動原理を読み解く最大の鍵であり、無数の不都合な真実をはらむ暗部でもある。
現代日本の中国報道を牽引する大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家が、中国の無数の「民族」たちの喜怒哀楽を描き、帝国化する大国の実相をえぐりだす。

内容説明

中国報道の第一人者が、少数民族の歴史と変容をひもとき、「帝国」中国の表裏を描きだす。歴史と現代が1冊でわかる、目からウロコの中国論。

目次

第1章 チベット族―ダライ・ラマ14世の「Xデイ」の後は?
第2章 回族―「最初の少数民族」への同化政策
第3章 ウイグル族―国内外の政治に翻弄される「ジェノサイド」
第4章 朝鮮族―中国・韓国・北朝鮮のあいだのダイナミズム
第5章 満族―「旧支配層」の苦難多き近代史
第6章 ナシ族―かわいい文字と極度の観光化
第7章 チワン族―「もっとも漢化が進んだ少数民族」
第8章 “客家”―「東洋のユダヤ人」の虚構と実態
終章 漢族と“中華民族”―世界最大の民族の分断と同質化

著者等紹介

安田峰俊[ヤスダミネトシ]
1982年滋賀県生まれ。紀実作家、立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。朝日新聞論壇委員(2023‐24年)。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。著書『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA、第5回城山三郎賞、第50回大宅壮一ノンフィクション賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

65
この著者の本はそのタイトルから敬遠していたのだが、本書を読んで考えを改めた。丁寧な論考で歴史にもきちんと当たっているし、現地取材を含めた内容は興味深いものだった。しかも文章が読みやすい。中国に対する評価も警戒心を持ちながらも一方的にディスるようなものではない。特にウイグル人について読むと、日本国内で在日外国人を攻撃する「右翼」な人たちが擁護側に回るという奇妙な現象があるとか。これはこの著者の他書も読まねばという気にさせられた良書だ。ただし「あとがき」の沖縄独立については過去の系譜に触れられていなく残念。2025/04/14

さとうしん

19
近年動向が注目されるチベット族やウイグル族だけでなく、朝鮮族や日本人になじみのない回族やチワン族、更に漢族内のグループである客家や、中国の民族の総体とも言うべき中華民族も取り上げている。かつての漢人八旗なども含まれているという満族のあり方からは民族の内実の曖昧さがうかがえる。回族について漢人と回民の共存・反目の歴史を取り上げるなど、歴史性に着目するのは本書の特徴だろう。客家について巷間言われてることに実は根拠が薄いということや、民族服との絡みで漢服ブームについても取り上げられている。2025/02/12

電羊齋

14
中国の少数民族そして最大の民族である漢族、そして民族政策についての良き概説書。個人的には満族の章が非常に良くできていると思う。また中国とモンゴルによる「チンギスハン」の争奪戦からは中国における「モンゴル」の位置づけの複雑さが見てとれる。近代における「中華民族」という枠組の成立についてもわかりやすく説明されている。また、中国における「民族」とはある種の政治的・行政的区分であって、当事者のアイデンティティや一般的な「民族 ethnic group」概念とは必ずしも一致しないことにも触れている。2025/02/11

Francis

13
中国に住むウイグル、チベット、回族などの少数民族の問題について書かれている。少数民族については多少は知っていたが、まだまだ知らない事が沢山あると感じた。ウイグル人、回族については彼らがイスラム教徒である事を考慮しないと分からないだろうし、またウイグル問題に日本では政治的右派が熱心であることについての記述はアムネスティ・インターナショナル日本会員である私にとっても大いに考えさせられる。日本の政治的左派が中国問題について真面目に取り組もうとしなかったのは大変な過ちでした。2025/04/13

おはぎ

9
中国に多数存在する「民族」について解説する本。歴史事情などもわかる。習近平体制で漢族中心思想が広まったのはなんとなく把握していたが、その中でも「北方人化」というさらに細かい変化が起こっているという指摘は新鮮だった。エピローグは示唆的かつちょっと怖い話。 2025/04/18

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