内容説明
風力、太陽光、小水力など自然資源を使った「小さいエネルギー」。この電力で地域内の暮らしをまかなう試みの最前線に迫る。宮城県東松島市、山形県庄内町、鹿児島県甑島、岩手県紫波町、富山県南礪市/黒部市を事例に、「地産地消」「地方創生」はできるのか、その夢と現実を徹底検証。
目次
序章 再生可能エネルギー導入・拡大をめぐる現状と議論
第1章 あの日を忘れない 東松島市の挑戦
第2章 突風に始まった 庄内「風の町」の執念
第3章 電気を貯めて未来を拓く 甑島の夢
第4章 森林の力をフルに使う 紫波町の熱供給
第5章 地域経済の維持・活性化は水の力で 富山の小水力
著者等紹介
河野博子[コウノヒロコ]
読売新聞編集局企画委員。1956年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、コーネル大学で修士号(国際開発論)取得。読売新聞社会部次長、ニューヨーク支局長、編集委員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aisapia
10
地方や離島では色々と行動が起きているということがよくわかる1冊。改善しないとやばいぞ!という意識があるからこそ進んでいるような気がしました。首都圏に住んでいると、ある意味何も考えずとも、気づかずとも生きていけてしまうけれど、もっと当たり前のことに疑問をもって生活しないといけませんね… 地産地消のエネルギーが日本中に広まるといいなと思う!2022/01/16
taming_sfc
1
エネルギーの地産地消に関して、日本国内の多くの事例をもとに解説する。分散型エネルギーのあり方に関して興味のある初心者むけの一冊。2019/01/08
てこ
1
地方の頑張りにちょっと感動。都会に住んでいる自分も同じように頑張らないと考えさせられる。 甑島のEVリユースは大阪の夢洲でも実証実験が行われていて、里地里山でなくても使える。応援したい。2017/02/03
ぽめこ
0
新幹線の中で読了。自分のやりたいことを考えた時に今の会社で今の環境でどうやったら実現できるんだろうって感じて読みはじめたけど、東北にはエネルギーの地産地消を進めている自治体がいくつもあって、今の環境だからこそそういうところを気軽に見に行けるし、要は自分が行動を起こすことが大事なのがわかった。新年最初にこの本を読めて良かった。2019/01/06