出版社内容情報
それはジョークよりユーモアに満ちていた!恋愛のオキテから江戸城内のしきたりまで。現代とは違う江戸の実像が見えてくる注目作
内容説明
江戸期の御定書やお触れ書き、恋愛のオキテから暮らしのルールまで現代語訳で多数収録し、解説を付す。鶴の字がご法度だったのはなぜ?平成の世とは違う江戸の実像がみえてくる一冊。
目次
はじめに “とんでも法律”は江戸という時代を映す鏡である
第1章 開いた口がふさがらない! 超弩級のとんでも法律(将軍様は側室に泣かれて法律を変えたのか;鶴の字がご法度の理由 ほか)
第2章 今はない処罰の方法もあった 江戸は厳罰主義(こまごまと五月雨のように出された御触;御触に背くとどうなったのか ほか)
第3章 今の日本とどちらが暮らしやすい? 江戸の町、暮らしのルール(顔を隠す者が厳しく成敗された背景;通りすがりの人に水をかけてはいけない ほか)
第4章 意外とシバリが多かった 実は武士も楽じゃない!?(徳川幕府が考える大名のあるべき姿とは;大名行列の徒侍の数まで定められていた ほか)
著者等紹介
笛誓生[フエフキアキオ]
東京都生まれ。『サンデー毎日』記者を経て、フリーライターに。1996年、第3回歴史群像大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
朱音
10
江戸時代で「法律」となると武家諸法度とか禁中並公家諸法度とか(あ~、単語覚えてるだけだ~!)が思い浮かぶ訳だが、そういう大きなものではなく「お達し」のような細かなものを対象としている。勿論江戸一番の悪法、生類憐みの令についても書かれているわけだけど、細かなもののほうが面白い。親が娘を遊郭へ、はOKなのに夫が妻を、はNGとか、よくわからないけど。特に笑ったのはゴミの捨て方。「きちんときめられた場所に捨てなさい。石川様のお堀に捨てないように(意訳)」石川様、お武家様なのに不法投棄されまくってるのか…(笑)2010/12/07
Humbaba
5
誰もが歴史の授業で習ったであろう生類憐れみの令.その概要や結果については知っているが,具体的にどのような文言があり,そしてどのように罰則が適用されたのか.生物を愛おしみ,大切にすることは大切である.しかし,自分たちの生活を犠牲にしてまでそれができる人間は多くない.また,それを強制しようとすれば社会にきしみがでてしまう.2011/01/14
ナツ
0
タイトルに騙された感じ。とんでもと言うほどの法律では無かった。時代背景を考えれば、「ふ~ん」って程度。日本史、江戸時代を知らない人が読めば面白いのかも!2013/12/27
風見じじい
0
生活のこまごましたことが触書で規制されていた様は、生徒を校則でしばるやり方と同じだと思いました。江戸時代は整合性が取れていない規則が次々と出され、振り回されるようで庶民はすぐ無視した、何度も禁止の触が出されたことに興味を覚えました。やけに丁寧な現代語訳に違和感を覚えました。また、漢字の読みがわからない部分が時々出てきますので、ふりがなをもっと増やしてほしかったです。2013/07/18
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