闇の博物誌

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闇の博物誌

  • 著者名:山口椿
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2013/12発売)
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  • ISBN:9784787230508

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内容説明

一塊の肉と化した屍体の群舞、阿片中毒者の阿鼻叫喚、残虐きわまる拷罰の歴史、現代にいたるこの世の闇の側。美麗と醜悪、此岸と彼岸、大いなるアンビヴァレンスに魅入られた世界を、アンダーグラウンドの白眉が硬質の水晶体で透徹する、哄笑と哀惜の一大博物誌。
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目次

1 屍体のための前奏曲(プレリュード)(1)輪舞する屍体たち  死の復権/生きている死者/変わりゆく屍体(2)蠱惑する屍体たち  死してなお女は嗤う/臓器愛しや2 小夜曲風猟奇犯罪実話(1)情話の中の情話  第一話 娼楼の女1 /第二話 紅楼の寡婦/第三話 美貌の男娼/第四話 哀話・拷問と凌辱の果て/第五話 娼楼の女2 /第六話 娼楼の女3 /第七話 木の葉は森に、首は──に?(2)彼岸は呼ぶ・自殺秘話  第八話 内向する熱情/第九話 後朝の別れ/此岸と彼岸3 死の舞踏・阿片楽園(ハシーシュ・パラダイス)  流民と亡者/アヘン公国/天国と地獄/終焉4 実証・解剖学(アナトミー)(1)解剖実例  断末魔の逆襲(2)解剖実践  内臓と臓物/脳・卑賤と崇高/汚穢とロマン1 /汚穢とロマン2 5 東西慙紅葉汗顔見勢(とうざいはじもみじあせのかおみせ)  ギロチン/軍隊/拷問台の考案/殉教・虚構と陶酔の構造1 /電気殺/衰微する諫死/鞭刑/晒し刑/殉教・虚構と陶酔の構造2 /拷問ア・ラ・カルト6 舞曲(サラバンド)・異端(エレジー)とテクノロジー(1)小咄・現代鳥瞰図  アイラの肖像/ほとばしり&破砕/創傷の分類学/無機と有機の戯画/ミクロの凌駕(2)視ルコトハ麗シキカナ  倒錯画の系譜/四足の祝祭/覗きの文化7 終曲・大殺戮狂詩曲(ジェノサイド・ラプソディー)(1)人ミナヒトシナミニ業深シ  歴史はめぐる/呪誼と鎮魂あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

71
著者は戦後の混乱期などに貧困に喘ぎ、大人になっても自殺を図ったり、自身ダークな生き方をしてきた。アングラ風な芝居にも関わった。内容案内によると、「一塊の肉と化した屍体の群舞、阿片中毒者の阿鼻叫喚、残虐きわまる拷罰の歴史、(中略)大いなるアンビヴァレンスに魅入られた世界を、アンダーグラウンドの白眉が硬質の水晶体で透徹する、哄笑と哀惜の一大博物誌」といった本。  ダークサイドへ傾きがちな人間の性(さが)だろうか。この手の本への嗜好はいくら下世話で後ろめたかろうが、触手は隠せない。著者の世への忿懣炸裂の書か。2021/03/31

澤水月

0
930904

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